先日、諏訪方面に行った際に、茅野市の尖石縄文考古館で、今年、新たに国宝に指定された「仮面の女神」を見てきました。縄文時代後期の仮面表現をもつ土偶で、八ヶ岳山麓の中ヶ原遺跡からの出土です。また、国宝の土偶「縄文のビーナス」も展示してあります。この二つの土偶は、この地に高い縄文文化があったことを強く印象付けるものでした。新たなホーン奏者が紹介されたアルバム。
RICHARD WILLIAMS (リチャード・ウィリアムス)
NEW HORN IN TOWN (CANDID 1960年録音)
リチャード・ウィリアムス((tp)は、50年代後半から60年代にかけて、チャールス・ミンガスやジジ・クライス、サド=メル楽団などで活動していました。サイドメンとしての吹き込みは結構ありますが、リーダー作となるとこの一枚しかないのが残念です。ウィリアムスの音色は成熟した美しいもので、ソロ・フレーズも長めで分かり易いものです。そんなとこから、クリフォード・ブラウンとともに、ジョー・ワイルダーもちょっと想いおこします。
メンバーは、リチャード・ウィリアムス(tp)、レオ・ライト(as, fl)、リチャード・ワイアンズ(p)、レジー・ワークマン(b)、ボビー・トーマス(ds)。レオ・ライトが加わり、サウンドにカラフルさが出ています。リチャード・ワイアンズの参加は、嬉しいところで、ウィリアムスと同様、抒情的なところもあるので、この人選はよかった。
曲は、スタンダードとメンバーのオリジナルです。スタンダードが、「I Can Dream, Can't I?」、「Over The Rainbow」(虹の彼方に)、ジャズ・スタンダードの「I Remember Clifford」(クリフォードの想いで)。ウィリアムス作が3曲で、「Raucous Notes」、「Blues in a Quandary」、「Renita's Bounce」、ワイアンズ作「Ferris Wheel」の全7曲。ウィリアムス作が3曲もあって、意欲が感じられます。
穏やかで中庸をいく、美しい演奏を楽しむことができます。「I Remember Clifford」は、しみじみとした情感が出ていて、なかなかの名演だと思います。また、「I Can Dream, Can't I」では、ワイアンズ(p)の印象的なソロも入り、心地よく聴けます。オリジナルの中では、アップテンポの「Raucous Notes」が、レオ・ライト(as)、ウィリアムス(tp)が伸び伸びとしたプレイをしています。
【尖石縄文考古館】
住所:長野県茅野市豊平4734-132
電話:0266-76-2270
ホームページ:茅野市ホームページ:尖石縄文考古館
考古館の入り口
考古館の左手に、国宝誕生の横断幕がありました。
縄文考古館の前庭です。木立がきれいだったので撮りました。
左は、縄文のビーナス、右は仮面のビーナス。本物も撮影したのですが、ケースに入っていて反射したものも写ってしまい大失敗でした。これは、パンフレットからのコピーです。