安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ホッド・オブライエン RIDIN' HIGH

2014-11-12 21:50:45 | ピアノ・トリオ

しばらく前になりますが、夕方、松本市内で買い物をしてきました。まず、アリオ松本店内にある「タワーレコード(ミニ)」でCDを2枚購入、次に、中古レコード店の「BEATNIKS」(ビートニクス)に寄り初めて買い物をしました。ジャズの在庫は少ないのですが、それでも、LP1枚とCD1枚を購入。そして、ジャズ喫茶「エオンタ」で珈琲を飲んで休憩し、駅前に戻り、丸善書店で本を2冊。CDや本は通信販売の利用も多いですが、街歩きも兼ねて、地元のお店もたまに利用します。品物を手にとって見ることができるのは嬉しい。ビートニクスで購入したCD。

HOD O'BRIEN (ホッド・オブライエン)
RIDIN' HIGH (Reservoir 1990年録音)

   

ピアノ好きな人にはおなじみのReservoir(レザボア)レーベルですが、その中でも知られたアルバムです。ホッド・オブライエンの代表作ともいえるもので、おもちの方が多いのではないでしょうか。オブライエンは、1936年生まれで、ピアノのプレイは、バド・パウエルやトミー・フラナガン、バリー・ハリスから影響を受けたようです。既にベテランといっていい時期の録音です。

メンバーは、ホッド・オブライエン(p)、レイ・ドラモンド(b)、ケニー・ワシントン(ds)。バップ曲を演奏するのに、最適なメンバーが集まっていて、どっしりとしたドラモンドのベース、曲により手数の多い派手なワシントンのドラムスといい、重量級です。録音は、ルディ・ヴァン・ゲルダーで、ブルーノート・レーベル並の迫力がある音のような気がします。そのせいか、このCDを自室で聴いていると、家人から苦情がきます。

曲は、スタンダードとオブライエンの自作、ジャズ・オリジナルです。スタンダードが、「Ridin' High」、「There's No You」、「You and The Night and The Music」(あなたと夜と音楽と)、「Summer NIght」、「Willow Weep For Me」(柳よ泣いておくれ)、オブライエン作が、「Portrait of Stephanie」、「Joop's Lope」、「Nathalie」の3曲、そして、ジジ・グライス作「Up In Quincy's Room」と、パーカーの「Yardbird Suite」の全10曲。それぞれ長めで、トータルの演奏時間は、67分です、

ピアノ中心ながら3人がかなり絡んだ、溌剌としたピアノ・トリオの演奏が楽しめます。「Ridin' High」は、うきうきした曲想ですが、オブライエン(p)は、テーマをブロックコードを使って流麗に、ソロはシングルトーンでメリハリをつけています。オブライエン自作の「Portrait of Stephanie」も、冒頭から躍動感一杯で、ドラモンド(b)の雄弁なソロも入ります。「You and The Night and The Music」は、抑えたテーマの後、オブライエンの急速フレーズによるソロが気持ちよい。ワシントン(ds)が、パワフルかつ丁寧な伴奏をつけています。

【中古レコード店BEATNIKS】

住所:長野県松本市中央2丁目4-2
電話: 0263-33-2610 (水曜日定休)
お店のホームページ:BEATNIKUS

      

【夕方の松本市内 2014秋】

       

縄手通り。左右に軒を連ねて小規模のお店が並んでいます。

       

千歳橋から、街の真ん中を流れる薄川の上流方面。

       

区画整理によって道は見違えあるように広くなりましたが、かつては狭い路地でした。写りがよくありませんが、向かって右側の鮨店の「蔵」は、変わらぬ営業を続けている老舗です。