安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ブレイン・ウィテカー HARD BAP CAFE

2017-11-29 20:06:34 | アルト・サックス

11月25日(土)に高崎市に行った際に、前橋市までドライブし、前から気になっていた「宮の森珈琲」で昼食を摂りました。札幌の「宮の森珈琲」には入ったことがあり、その支店かもしれないと思い尋ねてみましたが、オーナーが札幌出身で、たまたま同じ店名になっただけで関係はないそうです。それでも札幌をイメージさせるものが置いてある面白いお店でした。タイトルに「カフェ」が入るアルバム。

BLAINE WHITTAKER (ブレイン・ウィテカー)
HARD BAP CAFE (自主制作 1997年録音)

   

ブレイン・ウィテカーは、オーストラリアのミュージシャンですが、ほとんど知られていないだろうと思います。たまたま立ち寄った、御茶ノ水のディスク・ユニオンJAZZ TOKYOでみかけ、タイトルと「Workout」などの曲目に惹かれて購入したものです。「ハード・バップ・カフェ」のタイトルどおりの演奏が収録されています。

メンバーは、Blaine Whittaker(as,ss,bs,ts)、James Morrison(tp,tb、2曲のみ)、Bobby Gebert(organ、2曲のみ)、Peter Zog(g)、John Harkins(p)、Jonathan Zwarts (b)、Andrew Dickerson(ds)。ウィテカーは、マルチリード奏者といっていいかと思いますが、どの楽器も見事に操っています。多分、 最も有名なのは、James Morrison(ジェイムス・モリソン)ですが、トランペットでハイノートを吹き、力強いプレイをやっています。

曲は、ウィテカーの作曲した「The Messenger」、「Lament For Rolfe」、「Funk Thang」、「Uncle Sid」、「Healer In The House」、ハンク・モブレー作「Workout」、あとはスタンダードで「I'm Old Fashioned」、「Cherokee」、「How Deep Is The Ocean」(愛は海よりも)の9曲。ウィテカーのオリジナルの「The Messenger」はシャッフルビートで、アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーのプレイを想起させるものです。

1曲目の「The Messenger」と2曲目の「Workout」が痛快な演奏で、この2曲だけで買ってよかったアルバム。「The Messenger」における、ジェームス・モリソン(tp)のバリバリのトランペットプレイは特筆ものですし、「Workout」ではギターのPeter Zogが活躍し、間に入るユニゾンが、ウェス・モンゴメリーのアルバム「Full House」収録の「S.O.S」を連想させるなど編曲も面白く興奮させられました。ブレイン・ウティカー(as,ss,ts,bs)は「Cherokee」におけるスピード感溢れるソロや「How Deep Is The Ocean」における丁寧なバラードプレイがよかった。

【前橋市 宮の森珈琲】

交差点の脇にあります。

入口。『札幌 宮の森珈琲』と表記されていて、前橋と札幌は離れているものの誤解する人がいるかもしれません。

店内は広いです。

真ん中に飾ってある置物は、札幌の時計台の模型だろうと思います。

いろいろ乗っているランチプレートにしました。野菜サラダがメインで、女性向けかもしれません。

珈琲。器が凝っていて、味の方もなかなかよいものでした。

【前橋 宮の森珈琲】

住所:群馬県前橋市古市町1丁目1−8
電話:027-288-0178
ホームページ:前橋 宮の森珈琲