安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アラン・ブロードベント SONG OF HOME

2018-05-27 19:53:15 | ピアノ・トリオ

先日、新潟県三条市の喫茶店「傳七茶屋」を初めて訪れました。長野市から信濃町インターで上信越自動車道に乗り、上越ジャンクションを過ぎ北陸自動車道に入り、中之島見附インターで下りて一般道を走り、休憩時間も含めて3時間ほどで到着しました。途中、米山サービスエリアで休憩しましたが、このSAからは日本海を観ることができ、佐渡島も望め、よい気分転換になりました。日本と同じ島国のニュージーランドにおいて録音されたCD。

ALAN BROADBENT (アラン・ブロードベント)
SONG OF HOME (Kiwi Pacific 1984年録音)

   

アラン・ブロードベント(1947年生)は、ニュージーランドに生まれ、ボストンのバークレー音楽院で学び、そのままアメリカで活動を続けているピアニストです。アイリーン・クラール、ナタリー・コール、ダイアナ・クラールなどの歌手に対し、編曲を提供し、伴奏を行っています。また、リーダー作も多く、このアルバムでも端正で上質な演奏を聴くことができます。

メンバーは、アラン・ブロードベント(p)、アンディ・ブラウン(b)、フランク・ギブソン(ds)。タイトルにも表れているように、故郷のニュージーランドで1984年6月のツァーの間に録音されたアルバムです。共演の二人は、オーストラリアやイギリスで活動も行っていたようですが、当時ニュージーランドに戻り活動していたミュージシャンのようです。

曲は、ブロードベント作「Song of Home」の1曲以外はよく知られた曲ばかりです。「What is this Thing Called Love?」、「Solar」、「Oleo」、「Upper Manhattan Medical Group」、「Sophisticated Lady~I've Got it Bad」の全6トラック、7曲。ブロードベントは、このトリオの音楽は、バド・パウエル、レッド・ガーランド、ビル・エヴァンスのトリオから影響を受けている旨を記しています。

和音の響きなどビル・エヴァンスからの影響が顕著なピアノトリオの抒情的な演奏が楽しめます。耽美的なところもうかがえ、バラード「Song of Home」や「Sophisticated Lady」などで幻想味も出ていて、ブロードベント(p)の個性が発揮されているようです。肌理の細かなプレイで、アグレッシブなところはありませんが、「Oleo」をはじめ全体に小気味よくスイングしているので心地よく聴けます。
 
【北陸自動車道米山サービスエリア(下り線)からの景色】