長野市内のジャズの流れる洋定食店「バックドロップ」に月に2回ほど寄っています。先日訪れたら、スピーカーをアルテックに変更してあり、ケニー・バレルのギターがやけにブルージーに聴こえていました。ポークソテー定食をいただきましたが、リーズナブルで美味しい。レコードは手がでないけど、最近再発されたCDはリーズナブルでした。
RUUD BRINK (ルード・ブリンク)
DOUBLE FACE (artesonora 1988年録音)
オランダのテナー・サックス奏者、ルード・ブリンク(1937年~90年)は、シーズ・スリンガー(p)のバンドやアン・バードン(vo)の伴奏などで名前は見かけますが、本人のリーダー作は少なく、しかも入手困難でした。今回のCD復刻は、朗報です。
メンバーは、ルード・ブリンク(ts)、Marcello Tonolo(p)、Giko Pavan(b)、Valerio Abeni(ds)。イタリアのVerona(ヴェローナ)で録音されていて、リズム陣はイタリアのミュージシャンです。ヴェローナは、クラシックファンには「アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭」でお馴染みだと思います。
曲は、ルード・ブリンクの自作とスタンダードです。イタリア録音の故か、「Anema E Core」(With All My Heart)を取り上げています。
1 Double Face (Ruud Brink)
2 Cynthia Blue (Ruud Brink)
3 Conte (Ruud Brink)
4 Deep in a Dream (JImmy van Heusen)
5 Anema E Core (salve D'Esposito)
Body and Soul (Johnny Green)
6 What's New? (Bob Haggart)
ルード・ブリング(ts)のゆったりとしたスイング感と、スタン・ゲッツに通じるようなメロディアスなプレイが堪能できます。自作3曲の中では、「Cynthia Blue」が哀愁味もあり、ブリンクの演奏にぴったりの佳曲。歌うように吹いてくれた「Deep in a Dream」が最も印象に残りましたが、早めのテンポの「Double Face」では乗りのよさが感じられ、闊達なピアノソロも入ります。「What's New?」でブリンクはヴォーカルを披露していて、強い思い入れがあるセッション(録音)だったに違いありません。
(参考:ルード・ブリンクの他のアルバム)
WHERE OR WHEN (BLUE JCAK 1983年録音)
ライブ録音です。ブリンクは快調で、熱気も感じられる演奏になっています。
【ジャズの流れる洋定食店「バックドロップ」】
住所:長野市鶴賀上千歳町1137-5
電話:026-237-8887
ホームページ:back-drop.jp
以下、スマホによる撮影です。
店内。逆光でうまく撮れていません。
スピーカーはJBLからアルテックのものに変更になっていました。50年代、60年代のジャズに似合います。
店内の模様替えを少し行ったみたいです。この冊子棚は初めて見ました。
ケニー・バレル「BLUE MOODS」がかかりました。スピーカーを替えたせいものあるのか、ブルージーでこれぞバレルといった音が出ていました。ブルー・ミッチェルの「OUT OF THE BLUE」もかけてくれました。
ポークソテー定食。ぼけてしまいました。他に珈琲も注文。
ポークの上には、デミグラスソースときのこがのっています。これ結構好きです。美味しくいただきました。