安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

テディ・エドワーズ「TEDDY'S READY」、群馬県前橋市のジャズ喫茶「木馬」で楽しい一時。

2024-09-10 19:30:00 | テナー・サックス

6月初めに出かけて以来3ヶ月ぶりに前橋市のジャズ喫茶「木馬」を訪れました。マスターの根岸さんはお元気で、今回は、オリジナル盤のレコードをじっくりと聴かせていただきました。じっくりと聴きたい一枚を。

TEDDY EDWARDS (テディ・エドワーズ)
TEDDY'S READY (Contemporary 1960年録音)

   

テディ・エドワーズ(ts, 1924~2003年)は、マックス・ローチ=クリフォード・ブラウン・グループのメンバーだったことが知られていますが、コンテンポラリー(Together Againの記事へのリンク)やザナドゥ(Feelin'sの記事へのリンク)などにリーダー作があります。

本作は、1959年からレギュラーメンバー4人により活動していたコンボによる録音。メンバーは、テディ・エドワーズ(ts)、ジョー・カストロ(p)、リロイ・ヴィネガー(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。この時期、ビリー・ヒギンズは、オーネット・コールマンとも共演しています。

(英文表記)Teddy Edwards(ts)、Joe Castro(p)、Leroy Vinnegar(b)、Billy Higgins(ds)。

曲目は次のとおり。

1  Blues in G (Teddy Edwards)
2  Scrapple from the Apple (Charlie Parker)
3  What's New? (Johnny Burke,  Bob Haggart)
4  You Name It (Teddy Edwards)
5  Take the  A Train (Billy Strayhorn)
6  The Semon (Hampton Hawes)
7  Higgins' Hideway (Teddy Edwards)
テディ・エドワーズの自作が3曲、あとの4曲は、スタンダードの「What's New?」、スタンダード化している「Take the A Train」(A列車で行こう)と、C・パーカーとH・ホーズのよく知られたオリジナル曲。

ロサンゼルスにおける録音ですが、よくスイングして、グルーヴィーなハードバップアルバム。テディ・エドワーズ(ts)の深みのある音色や迫力、ジョー・カストロ(p)の軽妙なスイング、リロイ・ヴィネガー(b)のしなやかなビート、ビリー・ヒギンズの心地よいドラミングと、カルテットのメンバーが粒ぞろい。中でも、4人の息がよくあっていると思われる「Scrapple from the Apple」やテディ・エドワーズのソロが聴きものの「The Semon」が特に印象に残ります。

(参考)本作から「The Sermon」が聴けます。

Teddy Edwards Quartet - The Sermon - 1960 (youtube.com)

 

【木馬でジャズレコード三昧】

住所:群馬県前橋市下小出町2-1-12
電話:027-231-6520
ホームページ:木馬 - 中央前橋/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)

お店の外観。離れて撮影してみました。

座った席からスピーカーなどを撮影。アルテックを使用。

カウンター

窓際には、置物が飾ってあります。

 

入店時には、ジュニア・マンス「That's Where It Is!」(Capitol)がかかっていました。以下、全てオリジナル盤レコードです。

ジョー・ニューマン「Jive at Five」(Swingville)。

1978年に、ベニー・カーターオールスターズで、ジョー・ニューマンが来日していす。この写真は、群馬県におけるコンサートの模様をマスターが撮影したもの。それにしても、メンバーが凄くて、どんな音が鳴っていたか、想像するだけでも楽しくなってきます。

レッド・ガーランド「Soul Junction」(Prestige)。最高です。ジャケットは傷んでいるけど、盤の状態がすごく良かった。

ハリー・エヴァンス「Someday We'll Be Together Again」(RST Records)。ハリーは、ビル・エヴァンスのお兄さんです。ビルの演奏に似ています。

コカ・コーラを注文。珈琲も飲みましたが、撮り忘れました。

大きな氷の塊が入っています。それがジャズ喫茶らしくて、良いです。仙台のジャズ喫茶「カウント」も同じような提供の仕方です。木馬にまた出かけたい。