安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エロール・ガーナー PLAYS MISTY

2010-12-01 22:13:58 | ピアノ

インフルエンザの予防接種も受けて注意はしていたのですが、3~4日前から風邪にかかったらしく、喉の痛みや体のだるさがあり元気がありません。さすがに、アルコール類は控えることにして、部屋を暖かくして早く寝ようとベッドに入ったのですが、寝付けないので、少し音楽を聴きたくなりました。昨夜はそんな気に全くならなかったので、今日はいくらか症状が改善しているに違いないと都合よく理解して、アルバムを聴きながらブログを書いています。アップしたら漢方薬の「葛根湯」飲んで寝ます。

ERROLL GARNER (エロール・ガーナー)
PLAYS MISTY (Mercury 1947~54年録音)

 Plays_misty_erroll_garner  

ピアニストのエロール・ガーナーにより1954年に作られた「Misty」(ミスティ)は、インストはもちろん、翌年ジョニー・バークによってつけられた詞による歌でもよしの名曲です。出だしの「ソミシー」から始まるメロディのよさ、サビ部分(AABAのB)の転調の感じや盛り上がりなど一度聴いたら忘れられません。出だしが「Ebb Tide」(引き潮)にそっくりだという指摘もありますが、たまたまでしょう。今夜は作曲者本人の録音を聴きました。

クリント・イーストウッドの初監督作品「恐怖のメロディ」(原題は「Play Misty For Me」)で、この曲が使われています。ラジオ局の人気DJに「ミスティ」を電話リクエストする女性が、彼と一夜をともにした後で、ストーカーに変身し事件を起こしていくというあらすじです。DVDを一度観ましたが、伏線が巧みで次第に恐怖感が高まるリアリティのある映画でした。音楽はガーナー本人の協力によるものです。

「ミスティ」は、1954年の録音ですが、その他は1947年後半から50年代前半にわたるセッションからで、ピアノソロの1曲を除きピアノトリオです。曲は、ガーナー作曲が2曲で「Misty」と「Frantenality」で、他に「Exactly Like You」、「You Are My Sunshine」、「What is This Thing Called Love」、「Again」、「Where or When」、「Love in Bloom」、「Through a Long and Sleepless NIght」、「That Old Feeling」の全10曲。

「Misty」の初演にあたるここでの演奏は、比較的ストレートなプレイでメロディの美しさを際立たせています。途中からアルペジオを用いて華やかさも演出していて、良質なムードミュージックという感じもします。早いテンポでスピード感が出ている「You Are My Sunshine」もよいですが、今夜は「Misty」、「Again」、「Through a Long and Sleepless Night」と、就寝前なのでファンタジックなバラード演奏を楽しみました 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
azumino さん、こんばんは。 (duke)
2010-12-02 22:50:16
azumino さん、こんばんは。

Generation Gap のライブはここ札幌でも開かれましたが、満席で断念しました。ハクエイ・キムの地元ですし、イケメンですので女性を中心に人気のようです。ハクエイとは横浜のジャズイズで話をしましたが、気さくな人でした。期待するピアニストのひとりです。

一方、客席がガラ~ンとしていたのはエロール・ガーナーでした。心なしかミスティのジャケのような表情でしたが、演奏は素晴らしい内容でした。噂通り電話帳を敷いて演奏しておりましたよ。それだけで嬉しかったですね。
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おはようございます♪ (coffee winds)
2010-12-03 10:53:21
おはようございます♪
エロール・ガーナーと言えば「ミスティ」ですね。
弊店では、「ジョニー・マティス」でよくかかります。
甘い歌声によく合っているようで、陽が落ちる頃にピッタリなんです。
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dukeさん コメントありがとうございます。 (azumino)
2010-12-03 23:55:40
dukeさん コメントありがとうございます。

ハクエイ・キムは札幌出身だったですね。これからが楽しみです。ガーナーの公演がガランとしていたとはちょっとびっくりです。残念ながら、僕は実演は聴いたことがありません。ビッグネームでもスイング系統だと思われたのでしょうか。冗談かと思っていた電話帳の話が本当だったのがコメントいただいてよくわかりました。ありがとうございます。
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Coffee Windsさん コメントありがとうございます。 (azumino)
2010-12-04 00:20:44
Coffee Windsさん コメントありがとうございます。

マティスの歌う「ミスティ」はロマンティックで、大ヒットしたのもわかるいいものですね。エラ・フィッツジェラルド(In Berlin)とサラ・ヴォーン(at The London House)のものも素晴らしいですが、マティスの方がぼんやりしたものというかMistの歌詞に相応しいようにも感じます。ヴァージョンが多く、いろいろな歌手の個性で楽しめるところが名曲の証なのでしょう。
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