安曇野市の喫茶店「珈琲哲学」で、名古屋風ナポリタンをいただきました。トマト味がきき、ソーセージが乗り、麺があまり太くないのも良くて、たまに食べたくなります。たまに聴きたくなるピアニスト。
JOHN HICKS (ジョン・ヒックス)
JOHN HICKS (Teresa 1982年録音)
ジョン・ヒックス(p, 1941~2006年)は、アート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズに参加(1964年から2ヶ年)したり、日本のレーベルにもアルバムを残していて、好きなピアニストの一人です。本作は、ヒックスのプロデュースによるTeresaレーベルにおける作品ですが、なかなか抒情的です。
メンバーは、ジョン・ヒックス(p)、ボビー・ハッチャーソン(vib)、ウォルター・ブッカー(b)、オリンピア・ヒックス(p、6だけに参加)。ドラムが入らない編成で、トリオやデュエット、ピアノソロによる演奏です。
曲目は次のとおり。
1 Pas de Trois〈Dance for Three〉(Paul Arslanian)
2 Steafast (John Hicks)
3 For John Chapman (John Hicks)
4 Star-crossed Lovers (Billy Strayhorn)
5 Littlest One of All (Bobby Hutcherson)
6 After the Morning (John Hicks)
7 That Ole Devil Called Love (Doris Fisher)
8 Gypsy Folk Tales (Walter Davis)
1, 3, 5, 8がトリオ(p,vib,b)、6はピアノ2台のデュエット、2, 4, 7がピアノソロによる演奏。オリジナル曲が多いですが、ビリー・ストレイホーン作「Star-crossed Lovers」が収録されています。
ジョン・ヒックス(p)については、マッコイ・タイナーの影響を受けたハードなピアニストというイメージがあるのですが、「Steadfast」こそ、タイナーの影響が色濃い熱めの演奏ですが、他の曲は爽やかさも感じられるリラックスしたものです。ボビー・ハッチャーソンのヴァイブが加わった「Pas De Trois」や「Littlest One of All」は、クールな響きが聴け、この時期BGMにも良さそうですし、ピアノソロによる「Star-crossed Loves」は、タッチが美しいスケールの大きな演奏です。
レコードのラベル。オリジナルのレコードで聴いていますが、CDで発売されたことがあります。
(参考)本作からではありませんが、ピアノトリオ編成による「Pas de Trois」が聴けます。
John Hicks Trio plays "Pas de Trois" - YouTube
安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるレコードは、右からジョン・ヒックス「I'll Give You Something to Remember Me By」(Limetree)、本作「John Hcikse」、ヒックスが参加しているハンク・モブレー「Hi Voltage」(Blue Note)、ヒックス「Hells Bells」(Strata-East)。
この6月末から7月初めにかけて出かけた札幌で、買い逃したジョン・ヒックスのレコード「I'll Give You Something to Remember Me By」(Limetree)ですが、最近、他で入手することができ、喜びました。
【珈琲哲学 安曇野店】
住所:長野県安曇野市豊科2637-4
電話:0263-73-0606
ホームページ:松本・あづみ野の珈琲専門店「珈琲哲学」 (coffeetetsugaku.jp)
入口
店内
名古屋風ナポリタン。名古屋風とは、回りに敷き詰めた卵焼きのことでしょうか。
ソーセージが大きい。麺は太くないもので、僕は好みです。タマネギなども入っています。
アイスコーヒーも注文。普通に美味しい。ここのナポリタンは、また食べに行きたい。
ハンク・モブレー「Hi Voltage」(Blue Note)(1967)
これはバランスのいいアルバムですね。
3管でこのアルバムしかこのメンツは
ないという、一期一会のものですが、
ブルー・ミッチェルがなかなか
良かったりします。
ボサノヴァのヒギンズの手数の多さも、
面白かったし、モブレー当人の出来も、
オリジナル曲オンリーでなかなか
頑張っている当時の録音を感じさせるし、
ヒックスもクールなプレイでソロの
バッキングのコード使いも、
一味違うんですね。
「I'll Give You Something to Remember Me By」(Limetree)(1988)
入手おめでとうございます。
一時期は幻の名盤のところに入っていた
ようですが、ピアノ・トリオ好きが
探してしまいそうな1枚という気が
します。
80年代というと、フュージョンに
押されて、この手の作品が影に隠れて
しまい、それらを発掘しているファンが
いたというのも以前知りましたが、
乗りのいいトリオはいつ聴いても
いいものですね。
「Hells Bells」(Strata-East)1975-1980)
70年代のストラタ・イーストに
レコーディングしていたとは、
またレアですが。スタンリー・カウエル
位しか、このレーベルではなじみがなく
60年代のBNとはまた違うテイストで、
硬派な音楽作りに聞こえる。
気合入れて弾いてる感が伝わる。
弾き飛ばしていない。ピアノのコード
感もヒックスっぽくクールな音作りが
いいですね。
疾走感のあるトリオ・ミュージックな
気がします。
本編でご紹介のアルバムが見当たら
なかったので、いずれ見つかった時に
聴いてみます。
飾ってあるレコードについて、お聴きいただきありがとうございます。mobuさんが詳しく書いていただいたように、「Hi Voltage」は、隠れ名盤といいましょうか、いい作品です。1967年の録音ですが、その辺りだと1970年録音の「The Flip」(Blue Note)も、ジャケットが今一つで損をしていますが、忘れられません。
モブレーのものだと、58年録音の「Peckin' Time」、60年の「Soul Station」や「Roll Call」あたりは、往年のジャズ喫茶で流れていましたが、60年代後半のものは、見かけたことはありませんでした。でも、このあたり結構好きです。
ジョン・ヒックスのアルバムもありがとうございます。ヒックスは活動期間が長く、軟鋼取り混ぜての演奏や、歌の伴奏も上手なので、作品も多く、とりとめのないところがあります。最初にのけぞったのは、Teresaレーベルのファラオ・サンダーズ(ts)のリーダー作での演奏でした。すごいの一言で、ファンになりました。大量にあるので、一部しか聴いていませんが、聴き続けようと考えています。
コメントありがとうございます。