安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジム・ホール IT'S NICE TO BE WITH YOU

2010-11-07 20:10:37 | ギター

先週の土、日は、長野市のエムウェーブで開催されたスピードスケート全日本距離別選手権の運営ボランティアとしてお手伝いをしました。休憩時間に観戦ができましたが、トップクラスの選手達は、早くて、コーナーワークも綺麗です。フィギャアには遠く及びませんが、人気選手がでると観客席が湧き、応援も賑やかです。男子では、長島圭一郎、加藤条治、女子では小平奈緒、高木美帆選手などはその中でもひときわ歓声があがっていたようです。行き帰りの車中では、軽快なギター作品をかけました。

JIM HALL (ジム・ホール)
IT'S NICE TO BE WITH YOU (MPS 1969年録音)

 Its_nice_to_be_with_you_jim_hall

今シーズンは、上記大会の他に、年が明けて行われる全国中学、高校スケート大会に参加する予定です。お手伝いの内容は駐車場の誘導や会場の案内などで、たいしたことをするわけではありませんが、結構好きでたまにやっています。既に長野オリンピックからは12年経ちましたが、長野で引き続きいろいろな大会が開催されるのは嬉しいことです。

ジム・ホールですが、ジャズを聴き始めたころ、アート・ファーマーやビル・エバンスとの共演作を聴いたところ、なんか難しいことをやっているとか、角の取れた丸い音色は、もう少しブルージーさがほしいなどと、世評どおりの素晴らしいギタリストだとは、思いませんでした。しかし、この作品、ことにトリオでやった演奏はそういうイメージを一発でくつがえすものでした。

12年ぶりとなるリーダー作は、ジム・ホール(g)、ジミー・ウーディー(b)、ダニエル・ユメール(ds)というトリオでの録音。「Up, Up And Away」(ビートでジャンプ)、「My Funny Valentine」、「It's Nice to Be With You」、「Body and Soul」(身も心も)に、ジム・ホール作が「Young One , For Debra」、「Blue Joe」、「Romaine」という全8曲。フィフスディメンションのヒット曲「Up, Up And Away」のジャズ化は、ソニー・クリス(as)もやってますね。

この3人によるギター・トリオは、羽毛が空中を舞うような軽いスイング感を醸し出しています。「Up, Up And Away」は、イントロに続くメロディの出だしのギター音がかっこよく、バックのブラシとのコンビネーションも絶妙。続く「My Funny Valentine」は、早めのテンポでやってくれているのが嬉しい。その他の曲も繊細な音色とコードワークでプレイしています。多重録音もしており、人工的なものは本来好みではありませんが、本作ではあまり気になりません。

競技会の模様

 男子500メートルのスタート

 Danshi1500start

 小平奈緒選手の応援幕

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 女子1500メートル表彰式、優勝は石野枝里子(日本電産サンキョー)

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 競技終了後のエムウェーブ内

 Mwavekaijouzenkei  


ジミー・スミス CRAZY! BABY

2010-11-03 08:17:29 | ヴァイブ、オルガン他

ちょっと経ちましたが、先週の月曜日は東京への出張で、用事を終えた後、前から気になっていた神田のジャズ喫茶「JAZZ OLYMPUS!(ジャズ オリンパス)」へ行ってみました。大きな音量でハード・バップの名盤がかかっている中、コーヒーを飲みながら1時間ほど滞在しました。音に硬さがなく低音が伸びていて、心地よく聴けました。その後は、お茶の水のディスクユニオンでCD、LPを物色して、ジャズファンらしい過ごし方を久しぶりにしました(笑)。JAZZ OLYMPUSで聴いたアルバムを聴いてみます。

JIMMY SMITH (ジミー・スミス)
CRAZY! BABY (Blue Note 1960年録音)

 Crazy_baby_jimmy_smith

訪問時に聴いたのは、トミー・フラナガン「Overseas」、ジミー・スミス「Crazy Baby」、カーティス・フラー「Blues-ette」でしたが、いい再生装置で大音量で聴いたので、どこかしらまた発見がありました。際立ったのはトミー・フラナガン(ピアノ)で、たたきつけるようなタッチが鮮明に聴こえ、音の塊がほとばしり出たかのような錯覚を覚えました。

今夜はトミフラに続き、ジミー・スミスを聴いています。この「CRAZY! BABY」は、僕はキング盤のレコードを持っているのですが、JAZZ OLYMPUSと自宅で聴いているときの落差が激しかったので、改めてジャズ喫茶はいいなあと感じています。

ジミー・スミス(organ)、クエンティン・ウォーレン(g)、ドナルド・ベイリー(ds)というメンバーで、収録曲は「Wehn Johnny Come Marching Home」(ジョニーが凱旋する時)、「Makin' Whoopee」、「A Nigth in Tunisia」(チュニジアの夜)、「Sonnymoon for Two」、「Mack The Knife」、「What's New」、「Alfredo」の7曲。そのうち神田で聴いたのは、LPのA面のチュニジアの夜までの3曲でした。

このアルバムの「A Night in Tunisia」は、メロディの出だしからモールス信号とでもいうべき型破りなフレーズが奏されますが、それが嫌いで敬遠していたのですが、JAZZ OLYMPUSのスピーカーで聴いてみると、ドラムスの音がしっかりと出て、オルガンのアタック音との調和がとれて、自宅よりよほど好ましく聴こえました。「A Night in Tunisia」を別にすれば、「When Johnny Comes Marching Home」、「Sonnymoon For Two」と、ジミー・スミスの快演です。

【JAZZ OLYMPUS店内】

 Olympusspeker

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