人事異動により、飯田市に転勤になりました。飯田は、長野県の南部に位置し、愛知県名古屋市まで、高速バスで2時間という距離です。自宅とはたいへん離れているので単身赴任することにし、食事は朝食以外は外食です。人口は約10万人ですが、飲食店はたくさんあるので、そのあたりは便利です。ブログの更新は、週1回のペースで続けるつもりなので、引き続きご覧いただければ幸いです。飯田市の光景なども掲載するようになると思います。CD化が待ち望まれるアルバム。
BERNADINE READ (バーナディン・リード)
BERNADINE (Epic 1957年録音)
ヴォーカルファンなら誰もが手に入れたいアルバムがありますが、これはその1枚ではないでしょうか。ジャズ批評2011年9月号のワン・ショット・ワンダーズで、上原昇さんがバーナディーン・リードとこのアルバムを取り上げています。残念ながら、現在CD化されておらず、LPTIMEレーベルあたりから復刻されればよいのですが。
Epicレーベルには、デイブ・ベイリー(ds)やカーティス・フラー(tb)のアルバムなどモダンジャズの王道をいくような作品があり、また、ヴォーカルにも、バディ・グレコやドロレス・ホーキンスのものがあって、僕には好ましいレーベルなのですが、このBernadine Readの作品を残してくれたことも特筆に値します。
選曲が凝っています。「Rhode Island Is Famous for You」、「Hi-Lily, Hi-lo」、「Mean to Me」、「According to The Moonlight」、「What is There to Say」、「Not Mine」、「The Gypsy in My Soul」、「Best of All」、「I'm Glad There Is You」、「The Stanley Steamer」、「My Ideal」、「Ring Around The Moon」の12曲。アレンジと指揮は、Nick Perito。2曲もの月にちなんだ珍しい作品を取り上げています。
バーナディン・リードは、それぞれの曲をヴォースから丁寧に歌っています。彼女の歌声は、素直で爽やかで聴きやすく、曲への表情付けが上手です。アップテンポの「The Gypsy in My Soul」や、こんなにいい曲だったのかとびっくりする「Rhode Island Is Famous for You」、しみじみとした「My Ideal」など、無理のない自然体の歌を聴くことができます。