先週の日曜日は、飯田市千代地籍の、よこね田んぼ(日本の棚田百選のうちの一つ)で田植えをしました。機械植えではなく、手で植えたので、腰と足が痛くなりました(笑)。僕は今年初めて参加したのですが、高校生を含めた多くの方によって、毎年行われています。終了後、飯田市内に戻り、仲間と打ち上げを盛大にやりましたが、ハードに体を動かした後なので、ビールがすごく美味しかった。そのあと聴いたのは、ハード・バップです。
BENNY GOLSON (ベニー・ゴルソン)
NEW YORK SCENE (CONTEMPORARY 1957年録音)
ベニー・ゴルソン(ts)は、後世に残る名曲をいくつも残しています。例えば、「I Remember Clifford」、「Stablemates」、「Whiper Not」、「Blues March」、「Five Spot After Dark」、「Along Came Betty」などと挙がります。カヴァーも多く、これらの曲が入っていると、それだけで結構楽しめたりします。このアルバムは、ゴルソンの初リーダー作で、「Whisper Not」が収録されています。
メンバーは、ディジー・ガレスピー楽団の同僚が多く、若手が揃っています。2つのセッションからなり、一つは、ベニー・ゴルソン(ts)、アート・ファーマー(tp)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。もう一つは、上記メンバーに、ジュリアス・ワトキンス(frh)、ジミー・クリーブランド(tb)、ジジ・グライス(as)、サヒブ・シハブ(bs)が加わり、9重奏団による演奏です。
曲は、レイ・ブライアント作「Something In B Flat」、ベニー・ゴルソン作が5曲で、「Whisper Not」、「Step Lightly」、「Just By Myself」、「Blues It」、「B. G. 's Holiday」、ジジ・グライス作「Capri」、そしてスタンダードの「You're Mine You」の8曲。オリジナル曲は、いずれもジャズ演奏の素材として書かれたものだと思いますが、メロディもなかなかよく、楽曲としても充実しています。
ゴルソンの初リーダー作で、気心の知れた仲間が顔を揃えたというせいでしょうか、伸び伸びとしたプレイが聴けます。アート・ファーマー(tp)は、鋭い音でバリバリと吹いていますし、ウィントン・ケリー(p)は、右手のシングルトーンばかりでなく、和音も用いたソロフレーズを作り、スイングしています。最初の「Something In B Flat」から興奮ものですが、落ち着いた「Whisper Not」や明るい曲想の「Step Lightly」におけるゴルソン、ファーマー、グライスらのソロもいいムードです。
【よこね田んぼ】
日本の棚田百選のうちの一つで、110枚の田があります。小学生や中学生などの田植え体験も行われています。秋には、稲刈りに行く予定です。