レーザーポインターを使って吹矢で実験してみた。
レーザーポインターを吹矢の筒に留める装置は我が支部名人が担当してくれた。
筒とレーザーポインターが平行になって留められた。
的に対していつものように狙いを定める。
「ここならど真ん中」という場所でレーザーポインターの位置を見る。
すると左右には真ん中に在るが的の中心よりずいぶん上に位置している。
的を大きく逸脱して的の枠より20センチも上だ。
光の直進性からいって、筒とレーザーポインターの取り付け誤差を加味しても、ほぼ間違いなく的上20センチあたりを狙っている。
ところが発射された矢は真ん中に刺さる。
数人で試してみたが同じような結果が得られた。
それは矢が放物線を描いて落下するからだと思われる。
筒の向きが的の上ではあっても私の場合視覚的には的の下を狙っている。
その時の手の揺れが確実に緑の点の動きで示される。
ケッコウ揺れ続ける中で発射していることが分かった。
またその揺れは発射後に大きい。
発射時の体の動きと連動しているのだろう。
毎回同じような動きを見せる。
それが、その人の癖だ。
点数に表れない発射後の筒の動きが掴めた。
さて、この緑の点を的の真ん中に位置させて吹くと真ん中に当たるという調整をしてみたくなった。
それは自分の狙う位置で実際に示す緑の点をずらせばいいのだから可能だ。
それを次の課題にして楽しもうと思う。
狙いが固定されていても真ん中に矢が刺さらなかった場合は吹き方に問題があるということだ。
科学的と言えるのかどうか。
伊賀者や甲賀者の忍者たちは、どのようにして正確に的に的中させたのだろうか。