16日に行ったきり11日ぶりの春野だった。
1週間行かなかったことはあるが10日空けることはなかった。
「春野に行きたい」という気持ちが募っていた。
これをしなければいけない、という仕事はない。
ただやたらと春野に行きたいのだ。
あまりにも行きたい気持ちが強くて
「これは愛だ、いや恋だ」
と思ったほどだ。
春野に着くと草は伸びているし落ち葉は溜まっている。
のんびりやればよい仕事がたくさんある。
魚にエサをくれて所有地を点検してまわる。
Y爺さんが来て「久しぶりじゃないか」と積もる話をした。
続いてNさんが通りかかりY爺さんは去り今度はそちらと長話。
彼らも待っていてくれるのだ。
二人とも私の車がないと寂しいとまで言ってくれる。
私のシアワセ感に彼らが人のぬくもりを上乗せしてくれた。
腰痛で少し横になっていたが地下足袋を掃きサルスベリの折れた枝をノコギリで切り落とした。
すると元気が出てきて腰痛が嘘のように治っていった。
愛の相手も恋の相手も春野であれば妻公認だ。