第3802回で取り上げたフェリー廃止は利用客の強い要望もあって取り合えず廃止を見直すようです。それを取り上げたコラムに興味深い話がありました。
17日、読売新聞 コラム 「政治の現場」より
高速無料化が国民目線か
…略
ところが、存続を求める声が殺到し、2社は今月、相次いで事業廃止届を取り下げた。もっとも、国道フェリーは「高速道の新上限料金決定まで」の暫定的な継続で、四国フェリーは従業員約100人を今月末に解雇した上で希望者を子会社で再雇用して賃金体系を抑えるなど、状況は厳しい。…中略
三毛猫「たま」の駅長で知られる和歌山電鉄の再建などで「公共交通の再生請負人」と呼ばれる小嶋光信・両備ホールディングス社長は「公共交通のあり方が問われている」と、高速無料化への固執に疑問を示す。交通体系の将来像を示す交通基本法制定の検討会で、小嶋はこう訴えたことがある。
「高速無料化で2兆5000億円。地方の公共交通がすべてタダでも1兆円。高齢化、環境を考えれば、どちらが国民生活目線か」…以下略
猫を駅長にした小嶋さんには注目していましたが、こんな発言をしていたのは全く知りませんでした。
それにしても、この「地方の公共交通すべてタダでも1兆円」というのは驚きです。これなら直ちに高速道路無料化をやめて公共交通をタダとは言いませんからせめて半額にでもすればどうでしょう。
残ったお金で、まだ公共交通の発達していない地方へ新たに導入するべきでしょう。究極はJRも大幅な値下げを実施するべきです。そうなれば、車からの乗り換えが一気に進むはずです。
こんな素晴らしい案に対して何の動きも見せない政府は狂っているとしか思えません。
腹が立つ!