第3802回や第3836回フェリー廃止問題の原因となった高速道路無料化はいよいよJRをも追い詰めそうです。
四国新聞社より 2010/03/20
JR四国は19日、2010年度の事業計画を発表した。高速道路の一部無料化や料金上限制の導入を見据え、高速料金割引による減収額が09年度の2倍に拡大すると想定。不況の影響と合わせ、鉄道運輸収入が大きく落ち込み、経常損益は22億円の赤字を見込む。
事業計画で経常赤字を見込むのは12年ぶり。阪神淡路大震災で山陽新幹線が被害を受けた1995年度、明石海峡大橋開通の影響などを折り込んだ98年度に次いで3回目だが、松田清宏社長は「影響が単年度で終わった過去2回と違い、高速料金政策は永続的。今回は先を見通せない赤字だ」と危機感を語った。
同社によると、休日千円など現行の高速料金割引による減収額は、09年度の14億円から、10年度は29億円に拡大する見込み。
拡大した15億円の内訳は、愛媛、高知両県の高速道路で実施される一部無料化の社会実験により、並行するJR松山―宇和島間と同高知―窪川間で4億円の減収。また瀬戸大橋など本四架橋の料金が一般高速道路と平準化され、上限2千円に設定された場合、11億円の減収が生じるという。いずれも開始時期を6月と想定している。…以下略
いよいよ大変なことになりそうです。バカな政策がこれからの日本の運送を担うべきJRを追い詰めようとしています。もしJRが廃止なんてことになればどうするつもりでしょう。
アメリカなど世界が環境問題やエネルギー問題のために車から鉄道を主体とする公共交通への移行に踏み切ろうとしているとき、選挙に勝つために高速道路無料化を打ち出し公共交通の壊滅なんてことを思いつきもしない政権とは一体何なんでしょう。
それでなくても、その当時は良くわからないまま中曽根さんの思惑に乗って民営化されたJRにより多くの路線が廃止され、今更復活することもままならない状態になってしまっている。それが、もし幹線路線まで廃止されることにでもなったら取り返しのつかないことになりそうです。
それにしても、よくもこんなにとんでもない政策を選挙に勝つためだけにやれるものです。それほどに日本の政治家は堕落しているのでしょう。
とんでもないことです!