共和党もトランプさんも万が一を考えてバイデン政権にくさびを打つ積もりのようです。
そんな弱気でどうするのかとも思いますが、楽観しすぎるのも政治を担う者としては許されないのでしょう。
宮崎さんが、そんなトランプや共和党の動きを詳しく書いてくれています。それにしても、最悪の結果にならないことを祈りたい。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)11月19日(木曜日) 通巻第6705号
共和党外交部会、「欧州とも対中政策でもっと議論を」
「太平洋ばかりではない。大西洋諸国も対中規制に協力的であれ」
11月18日に米連邦議会上院の共和党外交部会は報告書をまとめた。
「米国は英国ならびにEUと協調し、中国政策をどうするか、もっと議論を活発にするべきだ」とする報告書は「WTO<世界 貿易機構>における中国の『発展途上国』あつかいを取り消せ(REVOKE)」と大書して呼びかけている。
そのうえで外交、貿易、技術方面で欧州諸国との整合的協調による規制強化、とくに軍事技術に繋がる部品、材料、ソフトなどの 技術の輸出規制と監視活動における協力態勢の構築が急がれる」とした。
つまり、インド太平洋の安全保障に米国は偏重しがちだったが、「太平洋ばかりではない。大西洋諸国も対中規制に協力的であ れ」としているのである。
バイデン政権の誕生を祝しているのは欧州で、同時にバイデンも欧州との関係修復を優先課題としている。
さてトランプ大統領は敗北を認めていないが、現在トランプが没頭しているのは「やり残した約束事を任期中(あと2ケ月あ る)に住ませてしまう」ことである。
バイデン就任前に「やるだけのことはやる」との決意を固め、トランプはこれまでの仕事の完成を急ぎだした。イラク、アフタ ニスタンからの米軍撤収、APECへ三年ぶりの参加などだ、
次にやりそうなことはバイデンの公約である「パリ協定」への復活、イランとの核合意への復帰、TPPへの復帰などを、いか にして阻止するか。トランプが繰り出すであろう次の一手は何か?
トランプさんの最悪に備えた手が効を奏することを願いますが、やはり何があっても再選を価値とって貰うことこそがアメリカにとっても世界にとっても必要です。最悪の場合は内戦も仕方ないのじゃないでしょうか。
兎に角、バイデン政権だけは見たくない。