明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



神田神保町の古書店、オメガスイーツにて、本日より7カットのプリントを展示する。長年黒人ばかり作ってきて、13年前にいきなり転向した第一作である。当時、渋澤本人と親しかった編集者に見てもらったりして、何度身体を削り、脚を切断しただろうか?イメージが先行してしまう私は、あの堂々とした精神が、少年のような華奢な身体に収まっていたというのが、頭では判っていても、ピンとこなかったのである。今はない神保町の大塚書店には、生田耕作サイン入りの奢灞都館の本が入ることもあり、良く通ったものだが、主人が電話でヒソヒソ話しているのを耳にして、初めて渋澤入院を知ったのではなかっただろうか。 初日に間に合わなかった『Object glass12』の表紙に使用したプリントを受け取りにラボへ。横のデスクを借り、サインを入れようとしたら銀のペンからインクが噴出。幸いプリントやカーペットを汚すことはなかったものの、手とバッグの中は銀だらけ。どうやら金ではなく銀にしたのがいけなかったらしい。サインは後日ということで、オメガスイーツのスタッフTさんに無事渡す。
昨年の年の瀬に産卵したフラワーホーンだが、オスが放精するのを確認したにもかかわらず、孵化まで至らなかった。あれからメスも大きくなり、本日2度目の産卵。卵の粒が格段に大きい。普通、メスは孵化までは、カビるのを防ぐために、餌もろくに食べずに卵を扇ぎ続けるのだが、このメスは卵の上に陣取り、守りこそすれ、まったく扇ごうとしないのである。孵化しない原因がそれなら今回も難しそうである。

01/07~06/10の雑記
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