明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


朝っぱらから近所の小学校の子供たちが「‪イエス・ウィ・キャン♪」と連呼しているのが聞こえる。‪イエス・ウィ・キャンごっこでもしているのか。私の子供時代なら、さしずめ「アンポッ・ハンタイ」であろう。
アダージョ次号用の人物の頭部が完成する。この人物は、作る前から髪を何筋か風で顔にまとわりつかせ、ネクタイもなびかせることだけ決めていた。先日、特集場所のロケハンをして、構図もあるていど考えたのだが、問題は風向きである。浮かんでいた画の髪とネクタイのなびいている方向が、背景の構図と向きが合わない。思い付いたのは、作り始める前だし、髪が何筋かと、ネクタイのなびく方向など、左右どちらに換えたっていいようなものだが、私の場合、始めにイメージが閃くと、それがフィルムに感光したようにこびりついてしまい、以降はどうにも融通が利かなくなるのである。そうなると、いくら考えたってファースト・インプレッションを越えることがない。来週背景を撮影するとき、左右の向きをかえて撮影することにした。  同時に作っていたディアギレフは、巨体をソファーにもたれかけ、細部の仕上げを残すだけとなった。

01/07~06/10の雑記
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