明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



Tの履く胴付き長靴は、本物のゴムシートを巻いてみたが、思ったようなヨレた感じが出ないので、結局粘土で作った。暑さの中、乾燥機にかける気にならず、久しぶりにベランダで干す。例によってあまり寝ていないのでウトウトしていると、階下のYさんより電話「今日なら空いてます」。「あのー、もしやってみて、入る場所がなかったら申し訳ないんですけど・・・。」※21日参照のこと 「別にかまわないですよ」。ここで名案が浮かぶ。今日はアダージョの編集会議がある。背景にYさんが入った物と入っていない物を持って行き、選んでもらって、Yさん案が選ばれなかった場合、人のせいにする、というアイディアである。  Yさん宅へ、着てもらう服を決めるため、Tの写真集を持ってお邪魔する。Yさん青い帽子を手にし、「これ昔、アメリカで買ってきてもらったんだけど」。後に“Episode I”と書いてある。スターウォーズである。「洒落になってて面白いんじゃない?」。私はジョージ・ルーカスが大の苦手なのだが、それより『字が読めるほどにはおそらく・・・。』 それはさておき、さっそく屋上へ。ほとんど後ろ向きで、立ったり座ったりしてもらい数分で終る。「あ、もういいの?」「イメージ通りです」。本来、当初から、背景に男がさりげなく立ち働く姿を入れるつもりが、ここにパラボラみたいなのがあるなら、空には先っちょにドリルが飛んでないと。(ヒント出しすぎである。他に何があるというのだ)などとやるうち、スペースが無くなって来てしまったのである。この場合、この人何をしているんだ、と思われてはいけないので、結局、下をみてただ立っているだけのYさんを採用。結果、アダ-ジョのロゴの上に、“一機”飛んでいたものを削除してバランスを取る。その頃にはYさん登場をほぼ決めていたが、私のことだから、土壇場で気が変わらないとも限らないので「おかげで一機外すことになっちゃいましたよ」と、Yさんには努力したことをアピールしておいた。

過去の雑記
HOME

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )