明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



川端康成を作ろうと思いながら、資料を集め始めたところで止まっている。しばらく一人作っては次の人物を作ることが続いたが、数人分の頭部を平行して作ったほうが効率が良い。それは一人にかかりっきりでいると目が慣れてしまい、それを防ぐために本を読んだりテレビを見たりして気分転換をはかるのだが、複数の人物を作っていれば、別の人物に換えるだけで目が慣れるのを防ぐことができ、作り続けることができる。ちょっと気になることが起き、その理由が判らない時など、考え込むより別な人物に換え、しばらくして戻ると問題点に気づく場合が多いのである。4年間、アダージョで一人づつ作ってきたので忘れていた。誰を作ろうかと文豪アンケートなどやってみているのもそのためである。 文豪という感じでもないが内田百間を作ることに決めた。作家シリーズを始めた当初作ることを考えたが、最初の6人の中に、乱歩とタルホがすでに入っていたので止めた。特に似ているわけではないが、丸っこい顔に眼鏡が多すぎてしまうからである。百間の顔は様々なシチュエーションに応えてくれる顔である。完成の暁には久しぶりに人形を携え、列車に乗って撮影に出かけてみたい気もする。

文豪アンケート31日中にお願いします。http://blog.goo.ne.jp/diaghilev/e/664ab1eb93f6a5035e3c97b2022af356



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )