深川図書館に行く。百間、北一輝関連書など読む。数人平行して作るなら、北一輝も、と押さえがたいものがあるのだが、発表の予定のない物は作ってはならないと戒めている。自分の作った物に刺激されて、ということは有りがちであり、頭山満や大川周明、はては孫文まで、などということになったらどうするんだ、ということである。これは丁度、それまでブルース・ジャズマンを作っていたのに急に江戸川乱歩を作り出して周囲を呆れさせた時と似ているが、江戸川乱歩は椅子や屋根裏に潜んでいるイメージなど、いくらでもわいて出てきたが、北一輝や大杉栄ではそうもいかず、だったら作るわけにはいかないのである。 図書館の帰りに日曜大工センターに寄り、普段は熱帯魚売り場だけで避けていた犬猫のコーナーに寄ってしまう。2日目である。毛並みは百間の飼ったノラというわけにはいかないが、まったく子猫の可愛さはふざけるな、といいたいくらいで実に目の毒である。
文豪アンケートは、日本人に限れば漱石、鴎外、谷崎、など多かったが、やはり文豪の豪の字の重々しさのためか、明治の作家が多かった。幸田露伴、正岡子規、坪内逍遥、旧いところでは滝沢馬琴、新しい所では吉川栄治、安部公房。小泉八雲もいただいた。子規やハーンは正面の顔で本人に見えるか、という問題があるが。ハーンについては実現はしなかったが鏡花とともに幽霊を登場させたいばかりに、アダージョでも随分押してみたものである。 お答えいただいたのは12名。有難う御座いました。6名様を、近所に住む額にへの字の人物に選んでもらいます。おってご住所、ご希望の号を伺います。