母が宅配便で小包を送るが、スペースが空いているので、炊き込みご飯でおむすびを作っていれるという。忙しいのが判っていたので要らないといったが、私の好物でもあるし、まあそれでは、ということになった。明日午前中に届く便に間に合わせるから、すぐ炊かなくては、と母は電話を切った。 本日丁度昼の12時に届いた箱を開けると、ラップに包まれた大きめのおむすびが6個入っていた。握力のない85歳の母が握ったので、まるで水害時の土嚢の如き物になっている。まあ形はどうでも良い。さっそくそのままほうばってみたが、どうやら少々痛んだようで酸っぱい。それでも半分ぐらいは食べたが、ただでさえここのところ腹の調子が悪いので止めておいた。そこへ母から電話。ちょっと硬わかったかもしれないけど、どうだった?と聞くのでちょっと痛んでたよ。と答えた。母は急いで炊いたので、充分に冷ませなかったと謝り、すぐ捨てちゃいなさい。といって電話を切った。 だがしかし。親不孝息子としては、いやだからこそ、老母の握ったオムスビは酸っぱかろうと腐っていようと、とても捨てられない。冷凍庫に入れた。 後の世の医学の進歩を期待し、自らを冷凍保存している人たちがいると聞く。このオムスビも食べる方法が判るまで寝ていてもらおう。
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