明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



海外では、被写体が人形だろうが実物だろうが関係なく、ただ良いか悪いか好きか嫌いかなのだろう。といって喜んでいたのだが。 昔、人の紹介で、ある雑誌の編集長に作品を見てもらったことがある。私は人形を撮影していることは伝わっている、と思い込んでいたので、たいして説明する訳でもなく向かいあっていたが、妙な沈黙が流れた。先方はこの作品がなんだか判らず戸惑っていたのであった。あるグループ展に出品したことがある。出品の条件は古いレンズをつかって撮影された新作である。私は永井荷風を出品したが、昔のネガを引き延ばしたと思った他の出品者からクレームがついた。というように、ことあるごとに説明を要してきた。ところがあまりにもすんなりスルーされてしまうと、例えばロバート・ジョンソンはとっくの昔、女をめぐって毒殺された人物であることを知らないのかな?などと思ってくる。それはそれでなんだか座り心地が悪い。何故なら私がただ写真を撮ったりプリントした人なってしまうからである。よって我慢ができず本日は被写体を作って撮影したと書きそえて画像をアップした。 何かとああだこうだいっているが、やはり人に何が伝わっているか気になるわけである。長年HPにアップし続けたオイルプリントであるが、認知度が急に上がり、通じることにこしたことはない、と改めて思った次第である。

オイルプリント制作法

インキング映像↓

http://youtu.be/kZozcEqgKsE 

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