明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



オイルプリントに使っていた40×30センチ程度の、折りたたみの脚が付いた、コタツ板のようなデコラ材のテーブルを出してきた。これに向かって正座でプリントする。 幼稚園の頃に託児所がわりだったろう。習字塾に通わされた。最初に書いた、いろはのいの字はほとんど数字の11だったことを覚えている。塾の玄関前に花壇があり、いつも蜂が飛び回っているのが嫌であった。オイルプリントが柄の付いた筆状のブラシを使うからというわけではないが、筆先に集中する習字に感覚が似ていて、背筋を伸ばし、自然とあの形になる。そしてあとは祈るだけである。 先日、オイルプリントは水と油の反発を利用した技法だと書いたが、この水と油の関係は実に微妙である。未だに把握したとは言い難い。 私が大正や戦前のテキストを参考にしながら制作していた頃、書いてある通りにやっているのに上手くいかない。ページが欠けているのではないか、と本気で疑ったのも、この当りに原因がある。日本のピクトリアリズム全盛時代、材料道具、情報、現在より入手は容易であったし、その環境下で当たり前のように書かれていることも、今となっては不明な点もある。HPの制作ページでは、当時の常識を知らない、一から始めた者として補足して書いたつもりであるが、それでも同じく参考にやってみたが上手くいかない、という声を聞く。当時もテキストでは表現しきれなかった水と油の関係を、なんとか説明できるところまで持って行きたいものである。

オイルプリント制作法

インキング映像

ボブ・マーリーの評伝と未発表写真を多数収録した『ボブ・マーリー よみがえるレゲエ・レジェンド』の発売記念展。 

3体出品中

20151月31日()215日() 月曜休み

ビリケンギャラリー

107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101

TEL.03-3400-2214  FAX.03-3400-2478

http://www.billiken-shokai.co.jp

OPEN  1219時 月曜休



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )