千葉県某所に撮影に向かう。刺青師、彫◯◯さんの仕事場にて撮影である。私の被写体はほとんどが知人友人なので撮影時に初顔合わせ、ということがないが、今回は始めて会う人である。呉服関係の仕事をしているとしか聞いていない。挨拶もそこそこにまずは施術台の上で、外光を入れて。刺青師の仕事場という雰囲気があればそれはそれだな、と思っていたが、以前お邪魔した時と部屋のレイアウトが変わっていたので、光の加減だけを考えて始める。いつもと違うのは“絵柄”が生きるようにしないとならない。 次に居間で。光の調子が変わり刺青の色彩も変わる。 元々彫◯◯さんを撮るはずだったが、自分に入っている墨が未完成で、プロとして、この状態で残したくない。という。よって今回は断念することになった。その時は飼っている蛇といっしょに撮りたい。休憩中、二匹居るうちの1匹を見せてもらう。ボールパイソンというらしいが、被写体の彼女も何匹も飼っているらしく、二人して「可愛い」を連発。盛り上がっていた。相変わらず女性の「可愛い」は「美味しそう」に似ている。今回始めて蛇を人差し指の先で触ったが、イメージと違って妙に柔らかい感触。 さらに撮影。10年以上かかっている、という彼女の刺青も完成しているわけでなく、まだまだ続くようである。
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