明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

盗作  


近頃盗作について耳にする。知らなかったから良いというものではないし、常習犯の可能性もでてきている。他人のやらないことをしたいと、ああいった仕事を目指して始めたのだろうに。 私も一度、黒人のコーラスグループの人形をある商品にパクられたことがある。弁護士に中に入ってもらい、話あった。向こう側は、デザイナーは私の作品を知らなかったというが、某イラストレーション雑誌の表紙になっていたし、シャッターのTVCMで人形アニメーションにもなっていた。小さな商品で作りとしてはちゃちな物で、パクられた、というほどのことではなかったが、3人のポーズが一緒のところにムカついた。せめて左右を逆にするとか気使いを見せていたら、文句をいう気にもならなかったのだが。そんな程度の気使いもしない、あるいはできないデザイナーに腹が立った。結果製造を取り止めさせることができた。 この時、相手は3人であったが、一番の上司であろう男が、かつての東映の時代劇スター東千代之助の晩年ににそっくりで、それが気になってしょうがなかった。サラリーマンがよりによって東千代之助に激似とは。両隣の部下は判ってるのか?いいたくてしょうがなかったが、そういう場ではないので我慢した。 弁護士は真似されるというのはそれだけ作品が良いということですよ。などと私にいったが、真似しようって思われた時点でダメではないか。と思った。

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