ホッピーのジョッキがスゥインググラスのように揺れているのを見た。揺れている間に2カット撮ったし、隣のTさんも観ていた。こんな座りの良いものが、と底を見たが、ただまっ平ら。酔っぱらいにとっては不思議がるようなことではないのだろうか? 400カット弱の調整をおおよそ済ませる。K本の照明は長年普通の蛍光灯であったが、突然電球色の蛍光灯に変わった。まだ一年経っていないだろう。店外から見ても、その赤味を帯びた光はほっとさせてくれたものである。おかげで早い時間の外光だけ、そこに店内の灯りが混ざり、最後は店内の灯りだけ。という各種の雰囲気が撮れたことはラッキーであった。メリハリも付く。撮影開始直後には、常連席のカウンターに、女将さんが立ち上がるのに良いだろうと、真新しい白木の、昔でいう“踏ん張り棒”が設置されたし。古色を帯びたカウンターに、あれは今後も白いままであろう。今のところ、あれにつかまった女将さんを見たことはないが。
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