いよいよ拾得が持つ箒を作る頃である。素朴でざっくりとした箒にしたい。寒山拾得には描き継がれて来たパターンがある。代表的なのは巻物を持つ寒山、箒を持つ拾得。まさにバカボンのパパとレレレのオジサンである。赤塚不二夫只者ではではない。これでいいのだ。様々な所に詩を書きつける寒山。横で墨をする拾得。その他二人で寄り添って笑い合っていたり。この辺りは2人の子供を描くようで良いだろう。天台宗国清寺の炊事場で働く拾得、そこへ現れる寒山のために、残飯を竹筒に詰めて渡している。必ずやってみたいのは、寒山が月を、月が出ているであろう上空を指差している。これは寒山に限らず、禅画では良く描かれるモチーフである。 後は豊干、虎、寒山、拾得が寄り添い眠る『四睡図』 人形用ヘアーを注文。以前河童で使ったのと同じ繊維であれば良いのだが。