明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



寒山と拾得、それぞれ一つの頭部を使って数パターンのポーズを作る予定。そう考えると髪を貼り付けると邪魔になりそうである。髪を貼り付けるなど河童を作って以来である。髪がないまま、まずは一体づつ作るべきか、となるとまず作るのは、巻物を持ち月を指指す寒山、箒と塵取りの拾得、真ん中に豊干禅師。合わせて『三聖図』としたい。 それぞれ私なりのオリジナルの寒山と拾得を作るべきだが、そもそもが絵画の古典的モチーフを人形を作って写真作品にする、という奇手を用いるので、それで充分。オーバーワークは慎み、企みが目立たぬよう、そっと末席に座りたい。先達に対する敬意は当然のことだが、防腐処理として歴史、伝統味は大事だろう。新しい物は翌日から古び始めるのを散々見てきた。 という訳で、明日から先ずは拾得の制作を開始したい。

 



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