明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



最後の単体作品『布袋尊』の仕上げ。『寒山拾得』といえば風狂である。そのつながりとして『一休禅師』そして日本でいう七福神の中で、唯一実在した布袋尊も風狂僧である。どうせ目出度いなら、背景も金箔貼り風にしたいところである。これが完成すれば、単体の人物としては最後の撮影で、琴高仙人を鯉に乗せれば単体の人物は全て撮影完了となる。残るは『虎渓三笑図』の石橋、背景の部品としての松の木を撮影すれば、『虎渓三笑図』用の中国の山水風景と『慧可断臂図』の岩窟内と入り口あたり、また寒山拾得や、蝦蟇、鉄拐仙人の背景にも一部を流用したい。水墨の人物画などで良くある、背景に岩壁や松の木が顔を出してるアレである。 会場には中から選抜して拡大プリントも展示することになった。と書いていて、今回唯一の日本人、一休禅師に、曽我蛇足の原画にない鼻毛を加えたのを思い出した。



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