明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



大谷リーグ最多の20号。お茶の間にテレビ一台の時代、こんなユニコーンがいたら迷惑であったろう。母は「どんなにお母さんは喜んでいるか」と高校野球で涙ぐんでいたから、横で、親不孝息子はいたたまれず。この調子だと、大谷の影響で、わざとボールをぶつけたり、名物の乱闘も、子供の前で恥ずかしい行為だ、なんてアメリカ人を躾けてしまうのではないか? 昔『ブーフーウー』いう三匹の子豚の着ぐるみ番組があり、お姉さんがバックから人形を取り出し、壁のクランクを回して始まる。あんなお姉さんが上の方でシナリオを書いているのではないか?というくらい何かに導かれている気がする今日この頃だが、引っ越しを機に8年ぶりにテレビを買った私のために、お姉さんがカバンからユニコーンを取り出したのではないか?それは良いとして、お姉さんも、もう少し本当らしいシナリオを書いてもらいたい。



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立体のメリットは作ってしまえば、どこからでも撮れることである。絵画だと参考写真を数度角度を変えるのも困難だろう。なので律儀なボクサーのように上目遣いで顎を上げようとしない宮沢賢治を下から撮ったり、が私のささやかな喜びである。曽我蛇足の臨済義玄を真正面から撮影して喜んでいたが、インスタのハッシュタグで臨済義玄が100未満なのを見ると、臨済宗開祖なのに、と不思議ではある。。通りかかりの方に購入していただいたが、正面向いた激しい表情を、玄関に飾る、と伺ったが、おそらく害虫一匹入って来ないだろう。 鎌倉は建長寺の開山蘭渓道隆()も私が作ったのは斜め45度の国宝の肖像画の立体化であるが、私が調べた範囲でいえば、この肖像画がもっとも本人の実像を伝えていると考えている。蛇足以前、ある僧が注文して描かせた創作の表情である臨済義玄とは、そこが違う。蘭渓道隆没後七百年、正面の顔は誰も見たことがないだろう、というのが、例によって喜びではある。



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