明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



これは以前書いたかもしれない。幼い頃NHKで『ブーフーウー』という三匹の子豚の着ぐるみ芝居をやっていて、それはお姉さんがバックから人形を取り出して、クランクを回すと始まる。〝考えるな感じろ”でやっていると、肝心な所を目指したかのように導かれるので、あのお姉さんのような存在が、絵図を描いては、クランクを回しているのではないか?という気さえする。しかしこんな話は、当ブログか、友人との酒飲み話しでするくらいで、個展会場では、熟考の末に制作してます。という顔をしている。〝何だか判らないけど、こんな事になっちゃった”と来廊者にいう訳にはいかない。次号の『タウン誌深川』にもそんな話を書いたが、それもこれも、二十歳過ぎ頃までは、自分の事は良く知っている。私の考え通り行くのだ。と信じきっていて大スベリを経験したからこそ今がある。そして今日も、やはりお姉さんが絵図を描いてはクランクを回しているらしい思えることがあった。



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