明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



生まれてからずっと眺めている庭。飼ってる亀は、あまり逃げ出すので目立つようにペンキで色塗って、甲羅に穴をあけ鎖で繋いでる。妙な色の花が咲いたり変った形の虫がいる。鳥も変な声で鳴いている。どれもこれも図鑑をいくら眺めても出ていない。友達に話しても信じないので、だったら見に来いよ。だけど何度行ってもたどり着けないという。一緒に行こう、ウチは親が働いているのでおやつは出ないけど。しかし手をつないでも、気が付くと私一人になっている。毎日虫や鳥や花が変わるので写真で撮っておこうと思うけど白黒じゃなあ。百科事典に載ってる絵を見ると、キリコとルソーが惜しいけれど違う。これはもう自分で描くしかない。この描き方を知っている大人はいないに決まっているから、自分でやってみよう。そうこうしたら40年が経ってしまった。だけどだいたい見たまんま描けるようになった。本当の話は亀のことだけだけど。



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