明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



無学祖元、袖から龍、膝上に鳩で充分、と思いながらも白鹿も配した。思い付いた時、季節になり角が生え揃うのを待って動物園で鹿の撮影を、と書いたのを覚えているが、けっきょく鳩だけ本物になったが縁日のヒヨコみたいに青い鳩で違和感はないだろう。 写真の主役は被写体である。長い期間被写体の制作に費やし、お盆あたりから怒涛の写真作品制作。達磨大師1、蘭渓道隆3、無学祖元2が完成となった。蘭渓道隆天童山坐禅図は長辺2メートル超、あとは長辺150センチを予定している。3時間しか寝ていないので飲酒して早めに寝る。



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昨晩、蘭渓道隆と蒙古兵の陰影はないけれど立体感はある、という方法が行き当たりばったりで、なぜそうなったか判らないままであったが、蒙古兵に刀を向けられる無学祖元に立体感がなく、並んでいると合わない。睡魔と戦いながらなんとか方法を思い出し、撮影だけ済ませてピストルに撃たれたように寝る。朝再開。やはり今後はこれで行こう。大リーグボール3号改というところか。とにかく1カットで私の作品と判る江戸川乱歩のような“文体“を持たなくてはならない。『猟奇王』の漫画家川崎ゆきおが亡くなった。川崎ゆきおでさえ、自転車に乗って喫茶店でコーヒー飲んでたよな、と思いながらモニターの前に座り続ける。袖口から龍が現れ、膝の上には青い鳩が2匹。これで無学祖元の言い残した通りで完成のはずだが、私の“及ばざるくらいなら過ぎたる方がマシ“が顔を出し、白鹿も配することに。円覚寺創建時、禅師の法話を聞こうと白鹿が現れたたことから円覚寺の山号を瑞鹿山という。



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