昨日、決勝戦に進んだカーリングチームが、失点が多かった分強くなれた、というようなことをいっていたが、まさにそうだろう。私の場合は独学、我流の大変さを散々味わった。何か変だが、どこがどうへんなんだか判らず固まるしかない、挙句に40年間で、やったことのない失敗はないだろう。そしてついに策がないからといって慌てもせず、水槽の金魚を眺めていよう、という境地にまで至った。それはとどのつまり〝考えるな感じろ”ということであり、寒山拾得が示していることもそれである、と思い至った。そして先日、ブルース・リーのセリフ〝考えるな感じろ”の後に、それは月を指差すようなものだ〜と続くことを知り、月を指差すのは寒山の定番のモチーフであった、というオチがついたばかりである。結局、作ることでしか打開も解決もない、と改めて。