明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



まずは蘭渓道隆と、水石による背景の制作だが、前回はほとんどが遠景だったが、今回は違う。チェックしてみると、虎溪三笑図で使えた庭園の岩も、そうなると使えそうにない。なのでまずは蘭渓道隆の、天童山と想定する背景と、面壁坐禅する巌窟の奥の壁から外に向かう背景を作った方が良さそうである。陰影があったら巌窟の奥で、面壁していたら真っ暗で表情どころではないだろう。 背景を先に用意して、それに主役を合わせるというのは、見るべき場所が少ない都営地下鉄周辺を表紙にするために、都営地下鉄のフリーペーパーで編み出した私の大リーグボール2号である。おかげで、軍医総監姿の森本鴎外を、年齢を逆サバ読んで入学した東京医科大学の前に立たせたし、天童山の巌窟で蘭渓道隆師に面壁坐禅をしていただくことも、おそらく可能だろう。上空には法の雨を降らす龍を。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« ここに至ったのは 正面を向いて... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。