明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



スケッチの類いはまったく描かない。何気なく描いた悪戯描きでイメージが固まってしまい、そうなると何故だか変更が効かなくなるからである。捨ててしまった悪戯描きを超えられず、ゴミ袋を漁ったこともある。それで決まるならそれはそれで良いともいえるが、それがなければ他の可能性があったのではないか、と考えてしまうのである。写真作品の画面は、ぼたもちが落ちてくるように瞬時に決まるが、決まるが、スケッチブックでああだこうだしたいのだが、以上の理由で、何十年も描いていない。しかし今日買い物ついでにノートを1冊入手した。最近、完成直前まで使っておきながら、次の作品を始めてしまうことが続いている。特に今回は、予定になかった半僧坊を突然始めてしまった。これは流石にあんまりである。スケッチして暴走を止められるのではないか?と考えた。しかし次回作が浮かぶのは、これでは止められない、と今気付いた。新しいことについては決して描いてはならない。


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