明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



作家の写真を眺めていて、ある年に容貌の変化を発見すると、その頃どんな作品を書いていたか確認し、読んでみたりする。それは制作用妄想のために、どんな手でも使おうというわけで、何が解るということもないのだが、何か解ったような気になれば良いという程度のことである。 三島由紀夫の場合、ある年を境に急激に老けていったように見えるが、江戸川乱歩が三島君って綺麗だねと言ったように、確かに颯爽として特にカッコの良い時期がある。後年になると、いくら鍛えても、筋肉量が増えなくなっていたのではないだろうか。着痩せするので、よけいそう思えるのかもしれない。

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面白いから観るように母に言っておく。「上野駅がすごいよ」 何しろ涙もろい母のことだから、今頃グズグズだろうと思いながら私も観ていると、クリスマスのサンタのシーンの後、母から電話。私が幼稚園児の頃、父が枕元にプレゼントを置いたのを薄目を開けて見てしまい、後に「サンタなんかインチキじゃないか」と言ったのを思い出したと笑っている。ということは、どうせ疑っていただろうが、私がサンタを信じていたかもしれない時期があったということになる。そう思うと、はるか大昔のシーンをなんとなく覚えている。うつ伏せに寝た私は顔を左に向けていて、明け方の窓の光で逆光になった父がそちらからそっと近付いてくる。 どうせ後で「インチキじゃないか」というなら、寝たフリをした理由が解らないが、おそらく父に気を使って寝たフリをしていたのにもかかわらず、何かで叱られたさい、そっちがそういう了見なら、今まで黙っていたが言ってやる「サンタなんかインチキじゃないか!」ということなのであろう。 その時かどうか覚えていなが、ディズニーの写真絵本をもらったことがある。『狼王ロボ』あたりではなかったろうか。それにはところどころ鉛筆でイタズラ描きがあった。昭和三十年代の話である。

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