面白いから観るように母に言っておく。「上野駅がすごいよ」 何しろ涙もろい母のことだから、今頃グズグズだろうと思いながら私も観ていると、クリスマスのサンタのシーンの後、母から電話。私が幼稚園児の頃、父が枕元にプレゼントを置いたのを薄目を開けて見てしまい、後に「サンタなんかインチキじゃないか」と言ったのを思い出したと笑っている。ということは、どうせ疑っていただろうが、私がサンタを信じていたかもしれない時期があったということになる。そう思うと、はるか大昔のシーンをなんとなく覚えている。うつ伏せに寝た私は顔を左に向けていて、明け方の窓の光で逆光になった父がそちらからそっと近付いてくる。 どうせ後で「インチキじゃないか」というなら、寝たフリをした理由が解らないが、おそらく父に気を使って寝たフリをしていたのにもかかわらず、何かで叱られたさい、そっちがそういう了見なら、今まで黙っていたが言ってやる「サンタなんかインチキじゃないか!」ということなのであろう。 その時かどうか覚えていなが、ディズニーの写真絵本をもらったことがある。『狼王ロボ』あたりではなかったろうか。それにはところどころ鉛筆でイタズラ描きがあった。昭和三十年代の話である。
過去の雑記
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