平成20年3月24日(月)後
ちょっと前に行った巌流島です。遠目には10回以上は眺めていたのですが、初めて上陸する機会がありました。下関の唐戸桟橋からこの船に乗って10分ほどで着きます。
もう少し小さな島かと思っていたら結構広い感じでした。上陸してすぐに小次郎と武蔵の決闘の絵巻が見られ、歴史の世界に引き込まれます。
その昔、興奮して読んだ吉川英治の「宮本武蔵全集」はもう手元にありませんが、あの時の興奮がまざまざと蘇ってきそうな小次郎・武蔵が潮騒を受けながら凛として対峙していました。
近寄ってアップしました。
武蔵が小次郎をじらすため小1時間も遅れてやってきたと言う小舟が砂浜に復原されています。昔と同じ砂浜だったのでしょうか。割れた小次郎の眉間からほとばしった血潮が砂を鮮血に染めたことでしょう。
「武蔵か」
巌流から呼びかけた。
彼は、先を越して、水際に立ちはだかった。
大地を占めて、一歩も敵にゆずらぬように。
武蔵は、海水の中に踏み止まったまま、いくぶん、微笑をもった面で、
「小次郎よな」といった。
小次郎は約束の時間を大きく遅れた武蔵を罵倒し、物干竿を抜き放ち、鞘を海に投げ捨てる。と、武蔵がいう。 「小次郎っ、負けたり!」
「なにっ」
「きょうの試合は、すでに勝負があった。汝の負けと見えたぞ」
「だまれっ。なにをもって」
「勝つ身であれば、なんで鞘を投げ捨てむ。――鞘は、汝の天命を投げ捨てた」
おなじみの一節です。
帰りの船尾から眺めた巌流島です。巌流・佐々木小次郎の怨念は飛沫の彼方に今も残っているのでしょうか。
【追加です。庭の桜の蕾が膨らんで、もう開花寸前です。24日、11:46に写しました】
ちょっと前に行った巌流島です。遠目には10回以上は眺めていたのですが、初めて上陸する機会がありました。下関の唐戸桟橋からこの船に乗って10分ほどで着きます。
もう少し小さな島かと思っていたら結構広い感じでした。上陸してすぐに小次郎と武蔵の決闘の絵巻が見られ、歴史の世界に引き込まれます。
その昔、興奮して読んだ吉川英治の「宮本武蔵全集」はもう手元にありませんが、あの時の興奮がまざまざと蘇ってきそうな小次郎・武蔵が潮騒を受けながら凛として対峙していました。
近寄ってアップしました。
武蔵が小次郎をじらすため小1時間も遅れてやってきたと言う小舟が砂浜に復原されています。昔と同じ砂浜だったのでしょうか。割れた小次郎の眉間からほとばしった血潮が砂を鮮血に染めたことでしょう。
「武蔵か」
巌流から呼びかけた。
彼は、先を越して、水際に立ちはだかった。
大地を占めて、一歩も敵にゆずらぬように。
武蔵は、海水の中に踏み止まったまま、いくぶん、微笑をもった面で、
「小次郎よな」といった。
小次郎は約束の時間を大きく遅れた武蔵を罵倒し、物干竿を抜き放ち、鞘を海に投げ捨てる。と、武蔵がいう。 「小次郎っ、負けたり!」
「なにっ」
「きょうの試合は、すでに勝負があった。汝の負けと見えたぞ」
「だまれっ。なにをもって」
「勝つ身であれば、なんで鞘を投げ捨てむ。――鞘は、汝の天命を投げ捨てた」
おなじみの一節です。
帰りの船尾から眺めた巌流島です。巌流・佐々木小次郎の怨念は飛沫の彼方に今も残っているのでしょうか。
【追加です。庭の桜の蕾が膨らんで、もう開花寸前です。24日、11:46に写しました】