2020年(令和2年)6月6日(土)
五月の終わり、そろそろ色づいてきた紫陽花です。俳句や短歌と紫陽花を添えてみました。鑑賞してくださればありがたいです。
俳句:紫陽花や帷子(かたびら)は時の薄浅黄 松尾芭蕉(最新俳句歳時記・山本健吉)
俳句:紫陽花やはなだにかはるきのうけふ 正岡子規(ネット)
短歌:紫陽花の花を見てゐる雨の日は肉親のこゑやさしすぎてきこゆ 前川佐美雄(ネット)
俳句:紫陽花やかなしきごとも言へば言ふ 加藤楸邨(最新俳句歳時記・山本健吉)
俳句:新書開く紫陽花の雨晴るる刻 鈴鹿 功(俳句歳時記・京鹿子社)
俳句:母一人子一人に咲く濃紫陽花 西川照子(俳句歳時記・京鹿子社)
短歌:嘘いくついいわけいくつ吐きて来しくちびるに花花は紫 藤原龍之介(ネット)
俳句:紫陽花の青し男がひとり病む 佐藤泰之佑(俳句歳時記・京鹿子社)
短歌:思い切り愛されたくて駆けてゆく六月、サンダル、あじさいの花 俵万智(「サラダ記念日」・俵万智)
俳句:ゆあみして来てあぢさゐの前を過ぐ 山口誓子((最新俳句歳時記・山本健吉)
短歌:あぢさゐの花踏みてゐしほそき雨その雨の音ひぐらし強し 高野公彦(ネット)
俳句:紫陽花や湖底の如き控の間 正木ゆう子(「静かな水」春秋社)