英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

文法に依拠せよ

2018年11月21日 | 英語勉強法
ここ数日、多くの高3生から「センター型の模試で長文は点数が取れますが、【問2】の文法で点数が思うように取れません」という相談を受けます。

英語のプロから言わせると、文法で点数が取れないのに長文で取れること自体が矛盾であり、それは真の長文読解力を表しておらず、砂上の楼閣。国語で言えば、「小説はできますが、評論では点数が伸びません」と言っているのと似ているものがあります。つまり、しっかりとした読み方ができていない証拠です。

英語では、時間を意識するあまり、単語をつなげるだけで長文が読めた気になっている可能性が大きいです。果たして、文法に依拠して、つまり、SとVを中心にした英文構造をとらえて読めているのでしょうか?いや、読めていないはずです。

ではこれからすべての文法単元を『Next Stage』などの総整理本で見直すのか?確かに気になった単元はその都度見直し、暗記を徹底することは言うまでもありませんが、隅から隅まで確認するのは至難の業です。では、どうするか。

それは、英語の長文を文法に依拠して読めているか確認することです。これで十分に文法の勉強となります。長文を読んだ後の復習で、全訳と対比しながら、英文構造をきちんと把握してその英文を読めていたか、修飾構造を理解できていたかを確認していくのです。

解答している時は時間に追われるので、単語の意味だけつなげて分かった気になっている英文が意外と多いことに気づくはずです。その英文が正確に読めなかった原因を追究するだけで、文法力は高まっていき、【問2】の純粋な文法問題でも点数が安定してきます。

センター試験まで二ヶ月を切りました。問題演習だけで勉強した気になってしまう時期でもあります。復習を確実に行い、暗記を徹底していく。一つ一つを確認しながら積み上げていく気持ちを忘れずに、残りの60日間を乗り切りましょう。


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