大学受験を意識し始めた高校2年の時、真っ先に取り組んだのが『基本英文700選』という例文集・構文集でした。高校入学以来劣等生だった私に自信という名の光を与えてくれ、現役・浪人時代に最も取り組み、今の私の英語力の礎を構築してくれたのが『700選』でした。
最近、Twitterで『700選』に取り組まれている方を知り、26年ぶりにやり直してみようと決意して、昨日、最新版を購入しました。
一文目の My house is only five minutes' walk from the station. を声に出して読んだ瞬間に、あの頃の自分に会えた気がしました。
巻頭の「新版の序」に次のようにあります。
『基本英文700選』の命は、有機的に結びついた例文の配列と、独特の硬質な感触です。(中略)英語にかぎらず言語には、変わることのない「不易」の側面と、時代とともに変わっていく「流行」の側面があります。いわゆる「新しい文章」を使用していくことも大切なことですが、「不易」の側面を保持し提示していくことも、システム性を重視した本書のような参考書では重要なものと考えます。
4技能という言葉がもてはやされる昨今、確固たる文法力に基づいた英文解釈力、つまり「読む」力が落ちてきているのに気づきます。こんな時代だからこそ、敢えて「不易」の側面に注目することが大切なのではないかと思います。
すべての英語力は「読む」力から始まります。私自身がもう一度『700選』をやり直し、改めてそのことを感じ取ってみたいと思います。