amazonの「メディアと社会」の売れ筋ランキングで1位に輝いている『ここまでわかった 新型コロナ』を読了。
特に印象に残ったのが、今年初めのインフルエンザ流行の早期収束に関する考察です。1月10日以降、急速に収束していったインフルエンザについて、多くのメディアや専門家が、新型コロナウイルスの感染予防でマスクの着用や手洗い・手指消毒を徹底したため、インフルエンザの流行が収まったとしています。私もそう思っていました。しかし、日本で新型コロナウイルスの感染が話題になり始めたのは、ダイヤモンドプリンセス号が横浜に入港した2月3日以降です。でもその時でさえ、日本人の多くにとっては他人事で、マスクをしている人の割合は例年通りでした。店頭からマスク、そしてなぜかトイレットペーパーまで消えたのが2月下旬。3月2日から全国の小中高が臨時休校となりましたが、多くの人がこのウィルスの怖さを感じ感染予防を意識し始めたのは、志村けんさんが3月29日に亡くなったと報道され、緊急事態宣言が出された4月以降です。
このように見ると、インフルエンザ流行の収束は、コロナの感染予防とは関係ないことが分かります。この原因を「ウイルス干渉」に求めている考察は非常に興味深かったです。既に新型コロナに感染している場合、インフルエンザには感染できないとするウイルス干渉の考え方は、既に昨年末と今年初めの段階で日本人の多くが新型コロナに感染していて集団免疫を獲得しつつあるというものです。
物事を批判的に見ることが大切ですので、この考え方も批判的に見なければなりませんが、世界を未曽有の危機に陥れている新型コロナウイルスについて一考させられる一冊です。
なお本著によると、「今年の十二月までに、日本のみならず、世界でも新型コロナはほぼ終わります」(211ページ)と断言されています。果たしてどうなるか。今後を見届けていきたいです。
世界で新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてもうすぐ一年が経とうとしていますが、新型コロナウイルスとは本当は何なのか、考えさせられる一冊です。私たちの多くがテレビ・新聞・インターネットを通して情報を入手していますが、偏った報道に気付かずに拡大解釈しているのではないか・・・。そんなことを考えさせられました。
特に印象に残ったのが、今年初めのインフルエンザ流行の早期収束に関する考察です。1月10日以降、急速に収束していったインフルエンザについて、多くのメディアや専門家が、新型コロナウイルスの感染予防でマスクの着用や手洗い・手指消毒を徹底したため、インフルエンザの流行が収まったとしています。私もそう思っていました。しかし、日本で新型コロナウイルスの感染が話題になり始めたのは、ダイヤモンドプリンセス号が横浜に入港した2月3日以降です。でもその時でさえ、日本人の多くにとっては他人事で、マスクをしている人の割合は例年通りでした。店頭からマスク、そしてなぜかトイレットペーパーまで消えたのが2月下旬。3月2日から全国の小中高が臨時休校となりましたが、多くの人がこのウィルスの怖さを感じ感染予防を意識し始めたのは、志村けんさんが3月29日に亡くなったと報道され、緊急事態宣言が出された4月以降です。
このように見ると、インフルエンザ流行の収束は、コロナの感染予防とは関係ないことが分かります。この原因を「ウイルス干渉」に求めている考察は非常に興味深かったです。既に新型コロナに感染している場合、インフルエンザには感染できないとするウイルス干渉の考え方は、既に昨年末と今年初めの段階で日本人の多くが新型コロナに感染していて集団免疫を獲得しつつあるというものです。
物事を批判的に見ることが大切ですので、この考え方も批判的に見なければなりませんが、世界を未曽有の危機に陥れている新型コロナウイルスについて一考させられる一冊です。
なお本著によると、「今年の十二月までに、日本のみならず、世界でも新型コロナはほぼ終わります」(211ページ)と断言されています。果たしてどうなるか。今後を見届けていきたいです。