英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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月が太陽に吠える

2021年04月15日 | 指導現場にて
地元の進学校で私の母校でもある伊那北高校の3年生たちが、「4月になって『ターゲット1900』が配られました。1・2年時に『コーパス4500』をやってきて、これからもっとやり込もうと思ったのに・・・」と困惑しています。

塾業界で生き抜く人間模様を描いた感動巨編『みかづき』(森絵都・集英社)に「学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在」とあるように、学校と塾はお互いに補完し合う存在なので、私は高校の指導にあまり文句を言いたくはありません。
しかし、受験学年である3年生になって新しい単語集を学校が与えるやり方には絶対に異議を唱えます。

何も伊那北高校に限ったことでなく他の高校でもよく見られることです。私は問いたい。なぜ1年生から3年間使う一冊を与えないのか・・・と。徐々にレベルを上げていくつもりでしょうが、最終的に与えようとしている一冊を最初から与えていればいいでしょう?進学校なら、入学時に例えば『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』を与えていれば、それでいいでしょう?英語が苦手な生徒で基本的な語彙を知らない生徒は、授業で使う教科書の中で出てきた単語を暗記していけば事は足ります。
何も単語集に限らず、どんな教材でも、大学受験までに何度も繰り返して手垢で汚して、やり切った気持ちを持って受験本番に臨むことが自信につながります。語彙は英語の基本分野だからこそ、3年間の時間をかけて一冊を繰り返すのが大切なのではないでしょうか?

ちなみに、新しい単語集を含め、高校で使うすべての副教材は保護者負担です。その辺りのこともよく考えていただきたいと思います。


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