英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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『NEW HORIZON』改訂版!

2021年04月23日 | 指導現場にて
今年度から改訂となった中学校の英語教科書『NEW HORIZON』。既に多くの英語指導者が指摘されているように、その内容が従来版と比して劇的に変わっています。
中学1年の内容を比較してみます。

【従来版】
 Unit 1・・・be動詞、1人称と2人称
 Unit 2・・・this、that、3人称
 Unit 3・・・一般動詞
 Unit 4・・・冠詞、複数形、命令文
 Unit 5・・・疑問詞(what)、形容詞の補語
 Unit 6・・・3単現
 Unit 7・・・疑問詞(who、what time、which)
 Unit 8・・・疑問詞(where、whose)、代名詞
 Unit 9・・・現在進行形
 Unit 10・・・助動詞(can)、疑問詞(when)
 Unit 11・・・一般動詞過去形

【改訂版】
 Unit 1・・・be動詞、一般動詞、助動詞(can)
 Unit 2・・・this、that、3人称、疑問詞(what、who、how)
 Unit 3・・・疑問詞(where、when、how many)、不定詞(want to)
 Unit 4・・・命令文、疑問詞(what time)
 Unit 5・・・前置詞、動名詞、一般動詞過去形、was
 Unit 6・・・3単現
 Unit 7・・・代名詞、疑問詞(which、whose)
 Unit 8・・・現在進行形、感嘆文
 Unit 9・・・不完全自動詞(第2文型)
 Unit 10・・・一般動詞過去形
 Unit 11・・・be動詞過去形、There is構文、過去進行形

Unit 1 でいきなり、多くの中学生が英語が好きか嫌いになる分かれ目の一つであるbe動詞と一般動詞が出てくるなど、小学校で英語を教科として習ってきたのを前提にしている内容ですので、レベルが上がったのは一目瞭然ですね。しかし、英語を指導している立場から言わせてもらうと、改訂版の方が与し易いです。従来は、一般動詞の過去形を中1の最後にやって、be動詞の過去形を中2の最初にやるという、意味不明な構成でしたから・・・(苦笑)。

ただ、小学校で英文法をきちんと指導していたかは、疑念の余地が残ります。ゲームや歌などのアクティビティが中心でしょうし、担任の技量に依ると思います。この新しい教科書を使う場合、指導がきちんと施されないと、これまで文法に馴染がない中1生は英語難民になってしまう可能性が大きいと思います。

当学院の中学生は、小学生の頃から十分な先取り学習をして、小学生のうちに中2・3レベルまで修了しているので、新版の教科書でも十分対応できますし、むしろ学習しやすく感じることでしょう。

今後も中学校の指導現場の動向に注目していきます。


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