英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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ついに邂逅を果たす

2021年04月28日 | 英語勉強法
このブログでも何度か紹介させていただいていますが、高校時代に劣等生だった私が英語に本腰を入れて勉強し始めた時に使用していたのが、当時学校で配布された数研出版の『チャート式 英文法』的なものでした。

きっかけは些細なこと(2021年3月23日)
自助努力を絶やさない(2016年2月18日)
大学受験時代の参考書たち(2010年9月18日)

なぜ“的”かというと、大学合格時に廃棄してしまっていて、はっきりとタイトルを覚えていないからです。でも、確実に言えるのは、あの一冊はシンプルなつくりでまとまっていて、独学で英語を勉強していた私と肌の合う一冊でした。

まさか自分が英語指導者になるとは当時は思っていなかったので、受験時に使った数冊を残して他は処分してしまったのが本当に悔やまれます。その『チャート式 英文法』的な一冊を探し求めて、アマゾンや昔の参考書を紹介するサイトを調べてみても出てきませんでした。学校採用のみの教材の可能性もあるので当然かも知れません。覚えているのは以下のことだけです。

・四六判(127mm×188mm)
・表紙は薄橙色でビニールカバー
・数研出版
・指示代名詞 those の例文に Heaven helps those who help themselves.

見つけるのを諦めかけていた最近、開拓社からある一冊の文法書が新装版として復刻されるのを知りました。そのタイトルは『基礎と完成 新英文法』(安藤貞雄)。
直感で「これだ!」と思ったときは、既に購入クリックしていました。初版が1984年、改訂版が1987年に数研出版から刊行されたと裏表紙に書いてある内容も、私の直感を正しいものと証明してくれています。表紙のデザインこそ変わっていますが、その他の当時のままです。ちゃんと those の例文も出ています。
高2の時、学年順位が最下位に近く、英語をやり直そうともがき苦しみながら独学で取り組んでいた英文法参考書が今ここにある。33年の時を経て、ついに邂逅を果たしました。そう、この一冊こそ、私の英語学習の原点です。

昭和の参考書らしく、構成はいたってシンプル。学習者に受けが良くなるように至れり尽くせりが当たり前になってしまった昨今の参考書に慣れてしまった人には絶対に向きません。しかし、私のように「英語の基本は文法」「英語力は安易には伸びない」「英語は腰を据えて学ぶもの」という硬派な考えを持つ学習者には必ず受け入れられる一冊です。


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