英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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受験は要領

2022年01月18日 | 指導現場にて
英語だけでなく、古文や漢文の勉強法についてもアドバイスをよく求められます。効率的で正統な勉強法を助言する一方で、果たして、そこまで躍起になる必要があるのかという話もします。

昨日も、医学部を目指す高1生から「古典が苦手で・・・」と相談がありました。彼の第一志望は金沢大学医薬保健学域医学類です。共通テストと二次試験の科目と配点を見てみましょう。

【共通テスト(一次) 450点】
 ・英語 100点
 ・数ⅠAⅡB 100点
 ・国語 100点
 ・理科2科目 100点
 ・社会1科目 50点

【二次試験 1,050点】
 ・英語 300点
 ・数学ⅠAⅡBⅢ 300点
 ・物理化学 300点
 ・面接 150点

一次+二次で1,500点満点の配点です。共通テストはすべて素点の半分に換算されてしまいますので、二次試験重視だというのは一目瞭然です。この内、古典(古文と漢文)の占める割合は、共通テストの50点のみ、わずか3.3%に過ぎません。それだけのことに、どれだけの労力をかける必要があるのか、ということです。

当然ですが、古典科目は出来ないより出来た方がいいです。そして、もし文学部など二次試験でも出題されて比重が高い学部を志望する場合は全く話は変わってきます。しかし、医学部を目指す彼の場合、共テのみで出題で配点は約3%。しかも、共テはマークシートですから、全く分からなくても正解する可能性もあります。そのような科目を過度に心配する必要はありません。それよりは、数学や理科を徹底的にやらないといけないんじゃないですか?医学部を目指すのに、共テで数学が7割程度じゃ、お話しになりませんよ(苦笑)。

私が入学した早稲田大学政治経済学部も国語の出題範囲に漢文が入っていましたが、過去問を研究すると、出題は例年わずかに1問。配点にしたら2~3点です。230点満点の入試でしたから、わずか1.3%を占めるだけです。ですから、漢文はあっさりと捨てて勉強していません。その代り、英語や社会に時間をかけて点数を確保する作戦で、奏功しました。でも、当時受けたセンター試験の国語の漢文は満点だったのですから、訳が分かりませんね。

受験は要領です。目指している大学・学部・学科にもよりますが、すべてを満遍なくできる必要はありません。ボーダーラインに乗っていればいいのです。だからこそ、早めに志望大学を決め、各大学で求められる科目を知り、過去問を研究して、効率よく勉強することが求められます。第一志望に古典の比重が少ないのに、第五希望ではその比重が高くなるような大学を選ぶと非効率ですから、よく調べてみないといけません。

第一志望の大学に合格するために、今日のポイントをまとめると、以下になります。

①早めの志望大学決定
②出題科目の配点と過去問を調べ、勉強にかける時間を傾斜配分する

University of Washington


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