高校生の指導に使う教材に、次のような問題が出てきます。
I am serious. = I _______ it.
「私は本気です」を意味する I am serious. を第3文型で言い換える問題です。この8年間でこの問題に正解できた生徒は残念ながら一人もいません。
正解は・・・↓↓↓
mean です。mean は「~を意味する」でしか覚えていない高校生がほとんどですが、「(本気で)~するつもりである」という大事な意味があります。I mean it. で「私は本気でそれをするつもりです。真剣です。」という意味ですね。
私がこれを習ったのは、浪人時代の代ゼミの冬期直前講習会で受講した潮田五郎先生の「基本多義語と精選文演習16題」という、2日間・6時間40分に及ぶ講義でした。受験直前の1月に6時間以上も潮田先生の授業を受けられていたなんて、今思い返せば、夢のような時間でした。浪人時代に濃い時間を過ごした代ゼミ。あの時に覚えた英単語は今でも忘れるわけもなく、一生モノの知識になっています。
潮田先生から受験直前にいただいたサイン
さて、その後、留学中に覚えたイディオムで mean business(本気である、本当にするつもりだ)という口語表現もあるので、覚えておくといいですよ。
"You're kidding."(冗談でしょ)
"I mean business."(本気だよ)
なお、mean には形容詞で「意地悪な」という意味もありますよ。「Don't be mean!」(意地悪しないで!)は、ネイティブの子供たちが喧嘩する場面でよく耳にします。基本語彙でも思わぬ語法や用法・意味があって、知らないと足元をすくわれかねません。気づいたときに一つずつ掘り下げて、ものにしていきたいですね。