日本テレビ「所さんの目がテン!」でビーチコーミング(beach combing)を特集していました。comb には「櫛」「~を櫛でとかす」の他に「~を徹底的に捜す」の意味があるので、海岸や浜辺に打ち上げられた漂着物を収集することだとすぐにわかりましたが、英語を相当勉強している人でも、comb の「~を徹底的に捜す」という意味を知っている人は少ないですから、覚えておきたいですね。
格好良い響きになるからなのか、日本人はカタカナ表記を好みます。二十年ほど前の引っ越しの際に、業者の方が「ムーバーの〇〇です」と自己紹介された時は、驚きましたが・・・(笑)。ム―バーくらいは許せますが、最近使われ始めたカタカナ表記で納得できないのは「フレイル(frail)」です。は2014年に日本老年医学会が提唱した概念で、frailty(虚弱)の形容詞 frail に由来し、「加齢により心身が老い衰えた状態」のことを表します。加齢による筋肉量や体力の減少を防いでお年寄りに元気になってもらうために「フレイル予防」という言葉を最近よく聞くようになりましたが、お年寄りに向けた言葉にカタカナを使うのはどうなのかと疑問に感じます。
ただ、英語学習者にとってはボキャビルのきっかけになるのは確かです。frailty は2020年度第3回英検準1級の語彙問題にも出題されましたから、気になったカタカナは調べて、ものにしていきましょう。