私の高校時代、ほとんどの模試で英語の第一問は発音・アクセント問題でした。当時の私は、発音なんかまったく気にしておらず、綴りのままローマ字風に発音したり、外来語として使われているカタカナのまま発音したりして、出題者の罠に見事に引っかかっていました。
以下の単語は、日本人が間違って発音してしまう典型例です。
onion(タマネギ)
won(winの過去形・過去分詞形)
oven(オーブン)
none(だれも・どれも~ない)
comfortable(快適な)
London(ロンドン)
Russia(ロシア)
赤い文字の発音記号は全て〔ʌ〕(inverted v)です。口をあまり開けずに「ア」と発音します。
『カレッジ ライトハウス英和辞典』より
日本語の「ア」に近いです。「オニオン」ではなく「アニョン」、「ウォン」ではなく「ウァン」、「オーブン」ではなく「アヴン」、「ノン」ではなく「ナン」、「コンフォータブル」ではなく「カンファタブㇽ」、「ロンドン」ではなく「ランドゥン」、「ロシア」ではなく「ラシャ」です。
普段から英語学習に音読を取り入れていれば、正しい発音とアクセントが身につきます。大切なのは、気になった単語は必ず辞書を引き、発音を確認すること。その地道な積み上げがあってこそです。私も、今や絶版となった語学春秋社の『発音・アクセントの合格水準』に徹底的に取り組み、精読した長文の中で発音に自信のない単語は一つずつ調べ、その英文を声に出して繰り返し音読してきました。大した努力もせず、英単語の正しい発音が身につくような術など、存在しませんよ。